最近の和白干潟
2022年10月
チームエナセーブ未来プロジェクトダンロップグループの和白干潟自然観察会とクリーン作戦報告(10月23日)
今林眞由美
日 時:2022年10月23日(日)13:30~15:30
天 気:晴れ 中潮 満潮:8:20 干潮:14:23 実施場所:和白干潟
参加者:ダンロップ九州 32名(内関係者5名)守る会:7名
晴れて清々しい風が吹き、気温も丁度よく活動しやすい天気でした。始まる前には砂洲のあたりにカワウがたくさん集まっていて、和白川河口近くには、ミヤコドリがいました。
最初に関係者二名の方から、日本ユネスコ協会連盟の百年先の子供たちの残す未来遺産事業や、チームエナセーブの未来遺産プロジェクトについての話があり、コロナの影響で3年ぶりに活動が開催され
全国で8か所開催され、今回の和白干潟が最後の開催だとのことでした。また、和白干潟は、「プロジェクト未来遺産」に登録されています。
次に山本代表が和白干潟の成り立ちと大切な理由や守る会の歴史と活動のはなしをし、皆さんも自然を守る活動を続けてくださいとお願いしました。
バードウォッチングでは、沖の細い棒の上にとまったミサゴやカモの群れを見ました。塩浜護岸にはクロツラヘラサギもいました。肉眼では遠くに黒い点に見える鳥が、望遠鏡で大きくはっきり見えるのに感心してありました。
足元のウミニナが貝なのに動きが素早いのに驚くと、それはヤドカリがはいっているからでした。次はウラギクの花などを紹介しながら砂洲の方に向かい、鴨の足跡を観察して、途中から沖に向かってコメツキガニの巣穴を観察しながら
歩きました。コメツキガニの巣穴をほって、あちこちで「いた、いた。」とか「なかなか、いないね。」と皆さんカニ探しが楽しそうでした。もう少し沖に行って、アサリを探しました。
今回のアサリは2センチくらいと小さめでしたが、たくさん育っていました。ここでも皆さん夢中で、時間ギリギリまでアサリを掘っていました。このまま乱獲されずに大きく育ってほしいですね。
砂洲の方へ引き返していると、砂洲の上にシロチドリがいました。皆さんの目の前でちょこちょこ素早くかわいく動いていました。アシ原に着いて掃除を始めました。アシの間の生活ごみを主に集めました。
ここでも皆さん熱心に作業されて、時間は短かったけどとてもきれいになりました。掃除が始まると数人で沖に行き、長い間埋まっていた大きなタイヤ2個と、大きなチャイルドシートを掘り出して回収しました。
海の広場まで帰る途中のハママツナが紅葉していました。掃除が終わって、アサリの浄化実験の結果を見せました。ウミニナとアサリが入ったボトルは綺麗な水になっていました。
毎年たくさん溜まったアオサを掃除していたのですが、今年はアオサがほとんどなかったので、アオサがないのは良いことでしょうかという質問がありました。
最後に関係者の方3名と山本代表から終りの挨拶があり、記念写真を撮って終わりました。RKB毎日放送がテレビの取材に来ていました。
感想:
・天候がよく、動きやすかったのでよかった。
・アオサが無くて楽だった、物足りなかった人もいたかも。
・アサリが多く育っていたのがうれしかった。
・シロチドリが可愛かった。
・参加者の方々がゴミ拾いに熱心だった。
・長年埋まっていたタイヤやチャイルドシートを掘り出してもらって感動した。
・自然観察の時間が多く、アサリ捕りは子供のころ以来で楽しかった。
・アオサが発生しなかったせいか砂浜が美しくフカフカでヘドロも少なかった。
自然観察は子供に返ったように楽しみ、掃除も精一杯働き、笑い声が絶えず、気持ちの良い方々でした。
観察されたもの
鳥 :シロチドリ9 ミヤコドリ16 ミサゴ3 クロツラヘラサギ3 マガモ ヒドリガモ オナガガモ ホシハジロ ダイサギ カワウ アオサギ
生きもの :コメツキガニ アシハラガニ アサリ オキシジミ ユウシオガイ マガキ ウミニナ ホソウミニナ ヤドカリ ハゼの子 ハマトビムシ アラムシロガイ ツボミガイ
植物: 花 :ウラギク ハマボウ(3) アキノミチヤナギ セイタカアワダチソウ
実 :シャリンバイ ネズミモチ トウネズミモチ アキニレ
穂 :ダンチク アシ オギ
紅葉 :ハママツナ
海そう:オゴノリ アオサ ボウアオノリ
回収したゴミ :18袋、可燃ゴミ:6袋、草木:8袋、不燃ゴミ:2袋、粗大ゴミ:タイヤ2、チャイルドシート2
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田辺スミ子
●日 時10月22日(土)15:00~17:00
●参加者:29名: 一般15名(九産大宗像ゼミ11名、日本ユネスコ協会連盟1名、個人3名)和白干潟を守る会14名(団体会員ライオン(株)3名)
●回収ゴミ:56袋、可燃ゴミ袋54袋(自然ゴミ:草木40袋、人工ゴミ14袋)、不燃ゴミ2袋
●粗大ゴミ:、発泡スチロール1個、
●観られた鳥:ミヤコドリ16羽、クロツラヘラサギ10羽、ミサゴ2羽、ウミネコ、ダイサギ,オナガガモ、ヒドリガモ、マガモ、カワウ、カラス、:モズ、ヒヨドリ
●植物 花 :ウラギク、アキノミチヤナギ、ハマボウ、セイタカアワダチソウ
穂 : キンエノコロ、アシ、ダンチク
実 :シャリンバイ、ネズミモチ、アキグミ
紅葉 :ハママツナ
本日のクリーン作戦は、4年ぶりに干潟まつりが行われるために、定例会議が長くなってしまいました。海の広場に行ってみると、大勢の人が集まっていました。
今年はアオサが少なく、ボウアオノリが多く見られますが、細い紐みたいなものなので、簡単に集められました。
広場前と唐原川河口右岸の水際に行き、アシ原の中に横になっているアシなどを取り除き、リヤカーと一輪車で運びましたが、距離があるので結構疲れました。
リヤカーは九産大の学生さんに頼みました。人工ゴミも多くありました。最後に野鳥観察をしてもらい、本日の成果と感想を聞き、記念撮影をして散会しました。
参加された皆様お疲れ様でした、有難うございました。
参加者の感想:
プラスチックゴミや空き缶が多かった。
アオサが無かった。
人工ゴミの中にマスクが多かった。
又参加したい。
ライオンの方:他県より転勤して来て初めて参加したが、先ず干潟が広くてきれいなことに感動した。
和白干潟では、海の広場前にウラギクの花が満開です。今年は広い範囲に広がり花は色が濃くて可愛いです。
海の広場後ろやアシ原中道にはシロバナサクラタデが咲き誇っていました。周りには黄色のアワダチソウが目立っていました。
入口あたりにはピンク色のフヨウカタバミがかわいく咲いていました。海の広場も回りも四季があり、自然がいっぱいでいつ来ても飽きることが有りません。
広場横のハマボウの若木が季節を間違えたのか、ここの所毎日一輪や二輪の花を咲かせています。
アオサが少ない為に、カモの餌が少なくてカモ類が来るのか心配でしたが、今の所は来ており、ミヤコドリやクロツラヘラサギも毎日見られています。
沢山のカモたちで賑やかな和白干潟が楽しみです。夕景前の和白干潟がとても素敵でした。
山本廣子
2022年10月9日 -曇り-
【観察鳥種】25種
【参加者数】10人 守る会4人
【担当者】山本廣子、田辺スミ子
【コース】和白4丁目海岸→海の広場→アシ原→砂洲→海の広場
先週の雨から急に涼しくなり、ミヤコドリやクロツラヘラサギやカモたちがやっと渡って来始めました。雨の天気予報で心配でした。RKB鉄塔の鉄線にカワウに混じってカササギが2羽いましたが、カワウにいじめられて飛び立ちました。
和白4丁目海岸に降りて鳥たちを見ました。今日は大潮の満潮時で干潟が出ておらず、ミヤコドリは見当たりません。アシ原近くにクロツラヘラサギ7羽とダイサギ3羽が休んでいます。
近くにヒドリガモとマガモたちが浮かんでいます。カモたちはまだ渡ってきたばかりです。
満潮なので海岸を歩けずに、道路に出て海の広場まで歩きました。海の広場沿岸ではウラギクが咲き初めで、つぼみがたくさんついていました。
ハマサジやハママツナなどを皆さんに紹介しました。カモたちが近くに来ました。マガモはエクリプス羽のものもいました。ハクセキレイの若鳥が岸辺に降りていて、顔が黄色くて可愛かったです。
ウグイスの地鳴きが聞こえました。アシ原の中道を歩きましたが、まだ夏のやぶのままでした。やぶ漕ぎをしながら歩きました。シャリンバイの実が色づいており、シロバナサクラタデの花盛りでした。カニの大きな巣穴もありました。
砂洲に出ました。棒杭の上でミサゴが魚を食べていました。沖にもカワウの大群がいて魚を獲っていました。和白干潟には魚がたくさんいるのですね。
帰りは海辺を歩けるかと思っていましたが、なかなか潮が引かず、帰りもアシ原の中道を歩きました。
和白干潟は自然の海岸線なので、潮の満ち引きで環境が大きく変わります。探鳥会は決まった日時なので、潮を選べないのです。
海が引いてからミヤコドリ7羽がやってきました。
【参加者の感想】
◆冬鳥はどこから来るのだろうか?
◇クロツラヘラサギが見れて良かった。
◆ハクセキレイの幼鳥が可愛かった。
◇ミサゴが魚を食べていて迫力があった。
◆カササギが2羽見られて良かった。
◇大潮の満潮はすごかった。