最近の和白干潟

2023年8月

和白干潟のクリーン作戦と自然観察 報告(8月26日)

日本自然保護協会「日本のカメ一斉調査」参加のカメ調査報告 (8月18日)

「環境省モニタリングサイト1000」2023年度 秋期シギ・チドリ調査 1回目報告(8月16日)

定例探鳥会報告 和白海岸(8月13日)

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和白干潟のクリーン作戦と自然観察 報告

                                田辺 スミ子

  ●日 時:8月26日(土)15:00~16:30
  ●参加者:21名 : 一般7名(九大生2名、九産大宗像ゼミ学生2名、専門校学生1名、他2名)守る会14名
  ●回収ゴミ:53袋:可燃ゴミ:50袋(自然ゴミ:アオサ8袋、草木30袋、人工ゴミ12袋)不燃ゴミ:3袋
  ●粗大ごみ:プラスチックケース1個、樹脂杭1本、木枝3本、
  ●見られた鳥:ミサゴ3羽、トウネン5羽(11:45頃)、アオサギとダイサギ15羽、カワウ300羽       
  ●見られた花:ハマゴウ、ハマサジ、メリケンムグラ、ホウキギク、ツルマメ、クサネム、カラスザンショウ      
  ●実:ナンキンハゼ、ハマゴウ、シャリンバイ、ノブドウ 
  ●穂:キンエノコロ、イガガヤツリ
  ●生き物:コメツキガニ、ウミニナ、ホソウミニナ、ヤドカリ、アオスジアゲハ、ツクツクボウシ、ウスバキトンボ、ショウリョウバッタなど

  本日のクリーン作戦は、17:00より事務所で九大生の守る会へのインタビューを受けるために、30分短縮しました。暑いのは覚悟していましたが、日差しが強くて無風で暑かったです。
  先月取り残したままになっていた海の広場前の草木や、今回はアオサも流れ着いていました。

                             

  皆汗だくになりながらも水分を補給しながら、一輪車、ソリ、リヤカーで運びました、海の広場前よりゴミ置き場まで見違えるほど綺麗になりました。海の中にある流れ着いた大きなダンチクの株はそのままで、取れませんでした。
  ゴミ回収場所には家庭ゴミが捨てられているので、ごみ捨て禁止の看板設置をお願いすることにしました。

     

  清掃後に輪になり、本日の成果と感想を聞き、最後に記念写真を撮り散会しました。参加された皆様お疲れ様でした。ありがとうございました。
  参加者の感想:
  九産大生 :草木が多かった。
  九大生  :ゴミが多かったのでできれば毎回来たい。
  専門学校生:初めてきたがペットボトルが多かった。
  一般で大野城市より来た方:2回目参加、楽しかった。

     

  和白干潟の様子
  この時期渡り鳥はまだ少ないですが、干潟の生き物たちが活発で、カワウは毎日群れで来ており、今日も300羽ほど居ました。ダイサギやアオサギも見られました。

                   

  海の広場は青々と草が伸びておりいかにも涼しげですが、長い間雨が降らず枯れかかった草もあります。上空にはウスバキトンボが飛び草むらではバッタなど虫たちが飛び跳ねていました。
  キンエノコロは元気に穂をだし、側ではクサネムが可愛い花をつけハマサジは黄色、ツルマメは濃いいピンクの花をつけ、足元にはメリケンムグラの白い花が目立ちます。

     

  ハママツナは今年も多く生えており広場周りにはナンキンハゼやシャリンバイの実、トウネズミモチの実も沢山なっています、ハママツナの秋の紅葉が楽しみですね。



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日本自然保護協会「日本のカメ一斉調査」参加のカメ調査報告

                                               今林 眞由美

  日時:2023.8.18(金)10:00~15:40
  天気:曇り  参加者:5名

  曇り空で日差しが和らいで、いくらか動くのが楽でした。出発の前にスマートフォンに、日本自然保護協会の「Biome」アプリをダウンロードし、スマートフォンから報告できるようにしました。
  まず、唐原川源流のひとつの「山の神池」をたずねました。土手にはカラムシ、ジュズダマ、タカサブロウなどが群生していました。
  カラムシにはフクラスズメガの幼虫がたくさんいて、突いて刺激すると葉っぱごとユラユラ揺れる面白い光景が見られました。
  ヌスビトハギの花ももう咲き始めていました。平地では外来種のアレチヌスビトハギが幅を利かせていますが、山手に残っているのはうれしいです。木々に囲まれて静かな池にはカメは見当たりませんでした。

                      

  池から流れ出た小川を辿って下流に向かいました。カワニナやアメンボがたくさんいて、初夏にはホタルも飛んでいるのではないかと思いました。シオカラトンボ、ハグロトンボもいました。上流にもカメはいませんでした。
  中流では、ガマ、カヤツリグサ、ダンチクなどが茂り、シロバナサクラタデ、アレチハナガサ、ヤナギバルイラソウの花が咲いていました。
  ネナシカヅラに一面黄色に覆われた所があり、剝がしたくなりました。ミシシッピアカミミガメが、1匹見つかりました。
  外輪橋付近では、ミシシッピアカミミガメ18匹ほどと判別不明のカメ(ニホンイシガメやクサガメなどの交雑種?)7匹がいました。このカメは色が地味で前足の爪が長く白く見えました。カワウが潜って魚を追っていました。
  次は、和白川の源流のひとつ「大蔵池」で、ここではダイサギ、アオサギ、クロサギ、カワウとカルガモ13羽、カイツブリがいました。

     

  ミシシッピアカミミガメが1匹いました。和白川河口では、ミシシッピアカミミガメが20匹ほどと、判別不明が3匹いました。
  五丁川のカネンテでは、いつもはたくさんのカメが甲羅干しをしているのですが、今日はミシシッピアカミミガメが10匹ほどと判別不明が1匹でした。アオサギとカササギもいました。
  五丁川源流の一つの「四十ヶ浦池」ではカメも鳥も魚も餌付けされていて、みんなそばに寄って来ました。警戒心の強いバンもここではずっとついてきて、近くでよく観察できました。

     

  カメもよく見ることができ、判別不明のカメもよく観察できたのですが、見分けることはできませんでした。
  ミシシッピアカミミガメが20匹以上と判別不明が4匹(ニホンイシガメやクサガメなどの交雑種?)でした。ミサゴが魚を捕って飛んでいくのが見えました。

     

  
感想:
  自然の中で贅沢な時間が過ごせて楽しかった。
  ミシシッピアカミミガメ以外のカメもいてよかった。
  草花もたくさん観察できてよかった。
  餌付けされている所は寄ってきてくれるので観察がしやすくて良かった。
  カメが汚れていたので磨いて観察したかった。
  今度は網を持ってきて手元で観察したい。
  ミシシッピアカミミガメ以外のカメが交雑種のようで判定が難しい。
  
観察されたもの
  
カメ:ミシシッピアカミミガメ70匹以上、判別不明のカメ15匹くらい
  
虫 :シオカラトンボ、ハグロトンボ、ギンヤンマ、ナガサキアゲハ、フクラスズメの幼虫、アメンボ、ショウジョウトンボ
  
鳥 :アオサギ、ダイサギ、クロサギ、カワウ、ハクセキレイ、カルガモ、カイツブリ、カササギ、バン、ミサゴ、ムクドリ、イソシギ、セッカ
  
 :クサギ、タカサブロウ、ツユクサ、ヨメナ、シロバナサクラタデ、オオイヌタデ、アレチハナガサ、オオアレチノギク、ヒメムカシヨモギ、ヘクソカズラ、ママコノシリヌグイ、セリ、ヒシ、ムクゲ、
     センニンソウ、ヤナギバルイラソウ、キンミズヒキ、ヌマハイビスカス
  
 :キカラスウリ、ジュズダマ、エノキ、アオギリ
  
 :クサフグ、セイゴ(スズキの子)

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「環境省モニタリングサイト1000」2023年度 秋期シギ・チドリ調査1回目 報告

                                                                                          山本廣子

  ●秋期シギ・チドリ調査1回目を行いましたので報告します。
  今津では8/6(日)午前中に1回目の調査を行いました。
  ムナグロ1羽、アオアシシギ16羽、キアシシギ13羽、ソリハシシギ5羽、イソシギ2羽の、5種37羽がカウントされました。他にはミサゴ5羽が観察されました。
  博多湾東部では8/16(水)午後に1回目の調査を行いました。
  オオメダイチドリ2羽、アオアシシギ2羽、キアシシギ13羽、イソシギ2羽、ソリハシシギ3羽の、5種22羽がカウントされました。他にはミサゴ2羽が観察されました。
  8/16の博多湾東部は晴れて暑かったですが、先日の台風7号の影響か風が吹いており、幾分過ごしやすかったです。
  牧ノ鼻付近の海岸や和白沖、和白護岸下などはアオサやボウアオノリ、アサミドリシオグサなどが多く発生していました。五丁川河口ではアサミドリシオグサが多く発生していました。

                  

  全体にサギ類とカワウが多かったです。キアシシギが多く、オオメダイチドリの幼鳥はコメツキガニを盛んに食べていました。潮干狩りや磯遊びなどの人は全体で22名でした。

     


  奈多のクリークの護岸ではタカサゴユリの花が咲いていて、エノキの実が色づいており、ツクツクホーシが鳴いていました。唐原川河口ではシナガワハギが咲いていました。雁ノ巣海岸でマメコブシガニを見ました。

     

  調査参加者は今津が2名、博多湾東部が7名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。

     


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定例探鳥会報告 和白海岸

                               山本廣子

  2023年8月13日 -晴れ-
 【観察鳥種】20種
 【参加者数】7人 守る会6人
 【担当者】山本廣子、田辺スミ子
 【コース】和白川河口→塩浜護岸→五丁川河口→奈多護岸(奈多入口まで)

 お盆のため、参加者は少なかったです。集合地の和白公園では、サンゴジュに赤い実がたわわに生っていてきれいでした。暑いので、護岸の木々が伸びて日影がある和白川方面に行きました。
 潮がなかなか引かず、干潟は出ていませんでした。畑横の溝にジャンボタニシの赤い卵がついており、ヌマガエルもいます。道にハクセキレイの若鳥がいました。

    

 ラジオ塔の鉄線にカワウが34羽も並んで止まっていました。暑くないのでしょうか?
 和白川の道にはコマツナギの花が咲き、ヒメヤブランは実を付けています。遠くの牧ノ鼻の岩山にたくさんのカワウやアオサギ、ダイサギに混じって、クロツラヘラサギが1羽いました。
 7/30にもいたので、越夏するのかもしれませんね。護岸の木々の日影では、台風の影響か北風が吹いて涼しかったです。塩浜護岸ではトベラやエノキの実がたくさん生っており、エノキの実を皆で食べてみました。

                

 五丁川河口では、電線上のオジロが盛んにさえずっています。ハマナデシコの花が枯れた中に、まだきれいな花もありました。
 タカサゴユリの花が咲いています。五丁川のカネンテの縁の木々にカワセミとキジバトが見え隠れしていました。スダジイの実が大きくなっていて、食べた人もいました。

    

 護岸工事のために奈多入り口で通行止めでしたので、そこで鳥合わせをしていましたら、水処理場横のクリークにキアシシギが飛んできました。
 今日は秋の渡りのシギに会いたいと思ってきたので、キアシシギに会えてとても嬉しかったです。ダイサギやアオサギも日陰に止まっていました。クリークの端でハクセンシオマネキが争っています。

    

 トンボやチョウも多くいて、クマゼミが鳴き続けていました。ツクツクホーシも少し鳴き、夏の終わりが近いことを知らせていました。

 
【参加者の感想】
  ◆カワウがとても多かった。
  ◇カワセミがきれいだった。
  ◆クロツラヘラサギが見られて良かった
  ◇キアシシギに会えて良かった。
  ◆護岸の生垣にアライグマ生息注意の看板とカメラがあった。


                                        


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