最近の和白干潟
2023年9月
「環境省モニタリングサイト1000」2023年度 秋期シギ・チドリ調査3回目報告(9月29日)
国際ビーチクリーンアップ・ゴミデータ調査参加の和白干潟クリーン作戦と自然観察報告(9月23日)
「環境省モニタリングサイト1000」2023年度 秋期シギ・チドリ調査2回目報告(9月15日)
山本廣子
●秋期シギ・チドリ調査3回目を行いましたので報告します。
今津では9/10(日)午後に3回目(一斉調査)の調査を行いました。
メダイチドリ9羽、トウネン1羽、ハマシギ2羽、アオアシシギ8羽、タカブシギ2羽、キアシシギ1羽、ソリハシシギ5羽、オオソリハシシギ1羽の8種29羽がカウントされました。他にはミサゴ2羽が観察されました。
博多湾東部では9/29(金)午後に3回目の調査を行いました。
シロチドリ44羽、メダイチドリ7羽、トウネン3羽、ハマシギ2羽、キアシシギ5羽、イソシギ11羽の6種72羽がカウントされました。他にはミサゴ4羽が観察されました。
9/29の博多湾東部は晴れで、まだまだ暑かったです。今夏の猛暑でも和白干潟のアオサは発生が多くなり、昨年発生が少なかったのがうそのようです。
アオサは暑さに耐える方法を学んだのかもしれませんね。しかし、香椎や雁ノ巣ではアオサはほとんどなかったのです。
博多湾東部全体では、アオサの発生はそれほどでもないのかもしれませんね。秋の渡りのキアシシギ、メダイチドリ、トウネンなどが見られました。
雁ノ巣海岸にシロチドリやメダイチドリやハマシギ、トウネンなどの混群がいました。シロチドリやメダイチドリは干潟のくぼみで昼休み中のものが多く、可愛かったです。
香椎や和白にカワウとサギ類が多くいました。ダイサギやコサギやアオサギも見られました。雁ノ巣の浜辺にはコメツキガニの砂団子がたくさんあり、水辺にはアシハラガニがたくさんいました。
香椎海岸ではハママツナが大きくなり、小さな花や実がついていました。イヌビワの実が生っていました。ドングリの仲間の木の実を拾いました。岸辺にヒガンバナも咲いていました。
ススキの穂が出始めていました。香椎の浜辺で香椎宮外宮の鳥居のゴミ拾いがあっており、20名程の人が出ていました。越冬する冬鳥のヒドリガモ2羽やセグロカモメも多々良川河口で見られました。
調査参加者は、今津が2名、博多湾東部が8名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
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田辺 スミ子
●日 時:9月23日(土)15:00~17: 00
●参加者:31名 : 一般19名(九産大宗像ゼミ13名、日本経済大1名、他5名)守る会12名
●回収ゴミ:37袋:可燃ゴミ:33袋(人工ゴミ13袋、アオサ20袋)不燃ゴミ袋:4袋
●粗大ゴミ:ガソリン用一斗缶1個、コウモリ傘1個
●見られた鳥:ミサゴ2羽、カルガモ13羽、アオサギ、ダイサギ、コサギ、カワウ
●植物:花:ハマゴウ、ハマサジ、メリケンムグラ、ハマボウ1輪、ホウキギク、クサネム、
実:シャリンバイ、ハマゴウ、ノブドウ、トウネズミモチ、センダン、ナンキンハゼ
穂:アシ、ダンチク、キンエノコロ、イガガヤツリ、ヒトモトススキ
海藻:ボウアオノリ、オゴノリ、アオサ
●生きもの:コメツキガニ、アシハラガニ、マメコブシガニ、フナムシ、ウミニナ、ホソウミニナ、ヤドカリ
●虫:ウスバキトンボ、アキアカネ、ツクツクボウシ、オンブバッタ、コオロギ
本日のクリーン作戦は、年に一度のゴミ調査でした。ゴミの回収方法を山之内さんが説明し、作業に入りました。
45分人工ゴミを集めてゴミの仕分けに入りましたが、それ以外の残った人でアオサなどの自然ごみを回収しました。
海の広場前の砂浜は、先日まで市の委託業者による清掃が行われておりきれいでした。アシ原の入り口辺りと広場から市道までの間には、乾いたアオサが絡まっており取り除くのに苦労しました。
ゴミの仕分け作業は九産大宗像先生とゼミの学生さんや若い人が、手際よく出来た様でした。人工ゴミの分類では31種類に分類されました。特に多かったのはプラスチック類の「ペットボトル」でした。
嬉しいことに南区や、遠方春日市からお母さんと須玖小学校の子どもの3名での参加がありました。曇り空でしたがゴミ運びを何回か往復するうちに背中に汗をかきました。
干潟は昨年と違い、今年は広範囲がアオサで緑色になっています。最後に本日の成果などをお知らせして感想を聞き、記念撮影をして散会しました。
参加された皆様お疲れ様でした。ありがとうございました。
感想:
小2の女の子:楽しかった。
九産大生 :人工ゴミが多かった。大島の方でもボランティアでゴミ拾いをしているが、ゴミの種類に違いがある。
海の広場では草が大きく伸びて、キンエノコロが金色の穂を出し、イガガヤツリが今月も見られました。
ハマボウの花が1輪だけ咲いていており、海の広場は何種類もの小さな花たちでいっぱいです。ハマサジとハマゴウの花もまだ残っていました。
草の上にはバッタ類や、コオロギなど沢山の昆虫たちが飛び跳ねていました。上空をウスバキトンボが飛び交い、アオサには沢山のウミニナが群がっていました。
干潟の上にはコメツキガニの砂団子と巣穴がありました。アシ原の水辺にはハアシハラガニを見ることができました。潮が満ちる辺りにはカルガモの群れがいました。
これからはミヤコドリの飛来が待たれます。今年はアオサがあり、しばらくはカモ達の餌になることでしょう。アオサも腐ってヘドロになりませんように!
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山本 廣子
●秋期シギ・チドリ調査2回目を行いましたので報告します。
今津では9/3(日)午前中に2回目の調査を行いました。
タシギ1羽、チュウシャクシギ2羽、アオアシシギ22羽、タカブシギ1羽、キアシシギ7羽、ソリハシシギ9羽、イソシギ4羽、オバシギ1羽、コオバシギ1羽の9種48羽がカウントされました。他にはミサゴ3羽が観察されました。
博多湾東部では9/15(金)午後に2回目の調査を行いました。
キアシシギ5羽、イソシギ12羽の2種17羽がカウントされました。他にはミサゴ8羽が観察されました。
9/4の今津は晴れでした。
9/15の博多湾東部は、秋雨前線が停滞しており昨日から雨が降ったりやんだりでしたが、調査を始める頃から晴れてきてとても蒸し暑かったです。カワウやサギが多かったです。渡りのシギ・チドリは少ししか見られませんでした。
和白海域ではアオサが多くなっていましたが、香椎海岸にはアオサがありませんでした。和白や奈多の護岸の生垣ではセンニンソウ、ヌスビトハギ、ツルボ、メドハギ、クズなどの花が咲いていました。
センニンソウは良い香りがしました。ハマボウの木に種がたくさんついています。ハママツナが育って丸い群落になっていました。トベラやハゼ、クスの実が生っており、ハゼの葉が赤くなっていました。
和白干潟沿岸ではハマゴウの花がまだ少し咲いており、実もついていました。五丁川河口にヒシがたくさん流れ着いていました。
多々良川は前日の雨のためか水位が高かったです。たくさんのカニやカニの巣穴が見られました。カニの量の割には、それを食べるシギが少ないなあと思います。
五丁川のカネンテにササゴイがいました。多々良川河口にはヒロハフウリンホウズキの実が生っていました。
調査参加者は今津が2名、博多湾東部が7名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
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今林 眞由美
2023年9月10日 -晴れ-
【観察鳥種】26種
【参加者数】18人 守る会9人
【担当者】山本廣子、田辺スミ子、南のり子、今林、眞由美
【コース】和白川河口→塩浜護岸→五丁川河口→奈多護岸(奈多入口まで)
空は秋らしく澄んできましたが、まだまだ日差しは強く暑い中今回も水分補給と休憩を心掛けながら行いました。和白川河口では、コマツナギの花がたくさん咲いて、ヒメヤブランには緑の丸く可愛い実がなっていました。
ラジオ塔の上の方に2羽のハヤブサがいました。望遠鏡のピントを合わせようとているうちにどこかへ飛んでいきました。親子のようでした。
鉄線にはカワウとミサゴがとまっていました。沖の海上にウミネコが浮かんでいるのも見えました。
護岸の林ではシャリンバイの実が色づき始め、エノキの実は赤く熟れて食べると甘く、丁度良い糖分補給になりました。エゾビタキらしい小鳥が飛んできたのですが、木の葉の陰に隠れてしまいました。
カネンテではそばの電柱にカササギがとまっていて、体の向きをあちこちに変え上や下へ移動して、しばらくはカササギのショーでした。
対岸のセンダンの木の枝にササゴイがじっととまっていました。五丁川河口沿いのスダジイの実も大きくなってきていました。
その足元にはアレチヌスビトハギのピンクの花やメドハギのクリーム色の花もたくさん咲いてきれいでした。
展望所から塩浜護岸を見るとアオサギやダイサギ、コサギが数羽休んでいました。その手前にはイソシギとキアシシギが一羽ずつ仲良くいるのが見えました。
奈多のクリークにもイソシギとキアシシギが数羽いました。イソシギがブロック塀を駆け上って採ってきた虫をキアシシギが横取りしようとして追いかけていました。
途中、モズやシジュウカラ、コゲラの声も聞こえました。シギ類を見ることができ嬉しかったです。暑い中お疲れさまでした。
【参加者の感想】
◆カササギをゆっくり見ることができた。
◇キアシシギがたくさん見れて良かった。
◆ササゴイを見ることができた。
◇久しぶりに参加して楽しかった。
◆ゆっくり歩くと色んな鳥に出会えた。