最近の和白干潟

2023年11月

第35回和白干潟まつり開催(11月26日)

和白干潟のクリーン作戦と自然観察 報告(11月25日)

チームエナセーブ未来プロジェクト ダンロップグループの和白干潟のクリーン作戦と自然観察会 報告(11月23日)

定例探鳥会報告 和白海岸(11月12日)

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第35回和白干潟まつり開催

                         山本廣子

  開催日時:2023年11月26日(日) 11:00~15:00  晴れ
  開催場所:和白干潟 海の広場
  参加者 :約570名

  第35回和白干潟まつりは大成功でした!
  お天気が良くて暑いくらいの陽気でした。約570名の参加があり、特に子供たちが多く参加してくれたのが、嬉しかったです。鳥たちも良く見られ、お魚水槽展示やヒトデなどのタッチプールも人気でした。
  バードウオッチング、植物観察、干潟の生きもの観察、自然遊びなどにもたくさん参加いただきました。コロナが落ち着き、今回は食べ物の出店もあり、安心して過ごせました。
  手作りの小物の出店が多かったです。子どもたちもマジックをしたり、店を出していました。ステージもコーラスやエプロンシアター、マジックなど、干潟の前で楽しく過ごせました。
  1年に1回会う方々に懐かしく挨拶しました。反省会、後片付けなど最後まで力を合わせて頑張りました。
  事前の会場整備では(株)環衛サービスの皆さんにご協力いただきました。ありがとうございました。

  
開会式
  第35回干潟まつりを開会し、節目の35回目のお祝いとラムサール宣言をしました。
  
バードウォッチング
  望遠鏡でカモなどを観察。お子さんから高齢者の方まで65名参加、49種確認しました。
  
自然遊び
  堀講師指導で自然界での「保護色」や「擬態」を人工物探しゲームで体感しました。44名参加
  
植物観察
  野村講師指導で海の広場からアシ原に入り、干潟の植物についての楽しい話を聞きました。19名参加
  


     

  干潟の生きもの観察
  道山講師指導で砂浜を掘り、カニや貝やゴカイ等の干潟の生きものを見つけました。40名参加  
  お魚水槽とタッチプール
  マリンワールドからキスなどの魚やヒトデなどを展示、ヒトデには触れることができました。
  
ギター弾き語り
  堀さんがギターを弾きながら「誰もいない海」などの曲を歌いました。トークも絶妙でした。
  
エプロンシアター
  エプロンの和白干潟に手作りの干潟の生きものたちが、潮の満ち干に合わせて現れました。

     


  
紙芝居
  「コメツキガニのたび」の紙芝居、子供たちも話に引き込まれ聞き入っていました。
  
九州青年合唱団
  「ミヤコドリ」「和白の春」など5曲を感情豊かに披露、素晴らしいハーモニーでした。
  
マジックショー
  マジシャン・ひろさんが和白干潟に関連したマジックを披露、子供たちも楽しんでいました。
  
一言アピール
  6団体がそれぞれの活動や今回のバザーについて、大きな声でアピールしました。

     


  
心を合わせて
  和白干潟に向かって「僕らはみんな生きている」「海」のお遊戯をしました。
  
干潟の清掃
  35名の参加で、海の広場の前のアオサなどをソリで25杯分回収しました。

                             


  
写真展・パネル展
  和白干潟の自然アルバムや守る会と山・川・海の流域会議の活動の写真を展示しました。
  
模擬店・バザー
  19店出店今年は弁当、サンドイッチ、豚汁など食品もあり、どこも賑わっていました。
  
ブース 
  ワークショップや展示の参加もあり、沢山の人で賑わっていました。

              


  
★ 第35回 和白干潟まつりラムサール宣言 ★ (抜粋)
  1. 私たちは、これからも大切な和白干潟の保全活動と環境保全の啓発活動を続けて行きます。
  2. 福岡市に、「博多湾・和白干潟のラムサール条約登録」の前提となる国指定鳥獣保護区の特別保護地区設定申請の方針を定め、具体化に向けて早急に取り組むことを求めます。
    それと同時に、市民に向けて、和白干潟が福岡市の貴重な自然であり、保全の大切さを理解できる取り組みを進めることを求めます。
  3. 福岡県に、「博多湾・和白干潟のラムサール条約登録」の前提となる国指定鳥獣保護区の特別保護地区設定申請を福岡市へ働きかけることを求めます。
  4. 環境省に、「博多湾・和白干潟のラムサール条約登録」の前提となる国指定鳥獣保護区の特別保護地区設定申請を福岡市へ促すことを求めます。

                                         2023年11月26日第35回和白干潟まつり参加者一同


  
福岡市長からのメッセージ
  第35回和白干潟まつりの開催をお喜び申し上げます。和白干潟まつり実行委員会の皆様をはじめ、参加者の皆様におかれましては、長年にわたり、干潟の清掃や自然観察会など、
  和白干潟の環境保全活動に取り組んでおられますことに、心より敬意を表します。
  福岡市におきましても、自然を回復軌道に乗せるため、生物多様の損失を止め、反転させる「ネイチャーポジティブ」の実現に向けて、多様な主体と連携し、生物多様性の社会への浸透や
  積極的な環境保全活動につながる取り組みを推進しております。
  干潟まつりをきっかけに、博多湾の環境保全の取り組みが広がり、和白干潟の自然が次の世代に引き継がれていくことを祈念いたしております。
                                             令和5年11月26日 福岡市長 高島 宗一郎


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和白干潟のクリーン作戦と自然観察 報告

                                 田辺 スミ子

  ●日 時11月25日(土)15:00~16:50
  ●参加者:41名:一般26名【九産大宗像ゼミ先生共8名、澤田ゼミ先生共4名(幼児2)、個人1名、GCOMホールディングス株式会社13名(小学生3名)】、和白干潟を守る会15名
  ●回収ゴミ:158袋:可燃ゴミ袋158袋(自然ゴミ:草木5袋、アオサ150袋、人工ゴミ:3袋)
  ●粗大ゴミ:発砲スチロール 板1個
  ●鳥  :ミヤコドリ17羽、ハマシギ2羽、シロチドリ4羽、クロツラヘラサギ4羽、ミサゴ1羽、コサギ1羽、ツクシガモ6羽、スズガモ約2000羽、モズ、ウグイス、ハクセキレイ
  ●植物 紅葉:ハママツナ、アキニレ、ナンキンハゼ、ハマボウ、ハゼ、サクラ
      実 :アキグミ、マサキ、ナンキンハゼ、シャリンバイ、ノイバラ、クコ  
      花 :クコ  
      穂 :ダンチク、アシ

   本日のクリーン作戦は、風もあり寒い日でしたが、日差しも出てきてだんだんと温かくなってきました。昨年初めて参加された企業の方が、子供さんと今年も参加して下さいました。
  参加者に清掃範囲などの説明をして作業に入りました。今年は昨年よりアオサが多く、先日からの西寄りの強風により、沖の干潟の上にあったアオサの殆どが沿岸に流れ着いてしまいました。

                   

  海の広場前は港湾局業者により回収されてはいましたが、市道まで水際はヘドロになっておりゴミ回収場所に行くには、乾いた沖の方と駐車場の方にまわり運びました。
  今回は企業の若人が多く、学生も頑張ってくれました。お陰さまで沢山のアオサを回収することができました。

     

  野鳥を観察した後で、最後は輪になり、本日の成果などお知らせして記念写真を撮り散会しました。 参加された皆様お疲れ様でした。有難うございました。

     

  参加者の感想
    企業の博多区の方:昨年は無かったが、今年は思った以上にアオサが多かった。
    ゼミ学生    :初めて参加してやりがいがあった。
    幼児      :楽しかった。また参加したい。
  和白干潟では、渡り鳥のカモ達が大勢で越冬しています。ミヤコドリは今年も頻繁に見ることができ、ヘラサギやクロツラヘラサギは数羽から最高で31羽が観られています。
  海を見ると毎日違った風景に出会います。特に渡り鳥のハマシギやシロチドリ、何度か群舞やあちこち動き回る姿が見られます。海の広場周りの紅葉も綺麗です。
  アキグミがたわわに実り、赤くなって美味しそうに見えます。木の実はシャリンバイやマサキ、ノイバラ、クコの実等があります。夕日もきれいです。

     

  夕日の写真を撮りに来られる人もいます。皆様もぜひ和白干潟に来ませんか!感動しますよ。



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チームエナセーブ未来プロジェクト ダンロップグループの和白干潟のクリーン作戦と自然観察会 報告

                                                                            今林 眞由美

  日時:2023年11月23日(木)13:00~15:00 若潮 満潮 6:15 干潮 12:29
  天気:晴れ 参加人数:49名 うちダンロップ34名(子供1名)スタッフ7名 守る会8名
  回収されたゴミ:122袋(アオサ:120袋、人工ゴミ:2袋、粗大ゴミ:タイヤ、漁具)

  晴天で、暖かく活動しやすい天候でした。先日の強い風で打ち寄せられたアオサが岸辺一帯に堆積していました。砂浜やアシ原では表面は白くなりパリパリに乾燥して、干潟では黒くドロドロになって、ヘドロの匂いもしていました。
  海の広場に集合して、まず日本ユネスコ協会連盟の日下部さんから、プロジェクト未来遺産運動について説明がありました。続いて山本代表とダンロップの代表の方の挨拶で観察会が始まりました。遠く宮崎県都城からも参加されました。
  
     

  鳥の観察では、水際にミヤコドリやマガモ、オナガガモなどのカモ類とカワウ、カラスの群れ、沖にスズガモの群れとカンムリカイツブリ、棒杭に止まったミサゴが見られました。
  集合する前は、クロツラヘラサギの群れがいたのですが、観察をする頃にはいなくなって皆さんに紹介できなくて残念でした。砂浜の紅葉したハママツナを見ながら砂洲へ移動し、小さい丸い巣穴を掘ってコメツキガニを掘り出しました。

     

  砂洲はコメツキガニの黒い砂団子と、白い砂団子がいっぱいでした。砂洲から沖まではアオサはなく、ウミニナなどを観察しながら沖へ向かい、アサリを探しました。
  アサリは少なく、シオフキガイが多くいました。アオサに覆われたせいで、貝が死んでしまったのか、いろいろな種類の貝殻がたくさんありました。オキシジミの殻が大きく目立ってあちこちでみられました。
  今年もカキがいっぱいついた古タイヤを一個回収しました。砂洲まで戻って、採取した生きものを紹介しました。

                  

  アシ原に打ち寄せて白くなったアオサをソリやリヤカーを使って回収しました。皆さん積極的に動いてたくさん回収できましたが、全体から見るとほんの一部で、アオサの多さを実感しました。

                  

  海の広場前の浜で集合写真をとり、広場に集まって、山本代表が紙芝居で和白干潟の歴史や自然を紹介し、自然を守るために私たちが出来ることも話しました。
  アサリの浄化実験の結果を発表しました。最後にダンロップの社長が挨拶をされて、和白干潟の観察会とクリーン作戦を終了しました。

     

  反省会では、天気も良く、鳥もたくさんいてよかった。ダンロップの方々が熱心だった。と感想が出ました。干潟の黒い砂について聞かれ、山之内さんから詳しく説明してもらいました。
  最後に日下部さんから、守る会のチームワークや段取りがよく、ダンロップの方々も動きやすかったようです。と感想をいただきました。ダンロップの方々もテキパキと動かれ、見ていて気持ちよかったです。
  イオン環境財団の視察の方も2名来られ(1名はイオン九州の方)、反省会に参加されました。守る会について色々質問を受け、皆で答えました。

   観察されたもの 
   野 鳥:ミヤコドリ(16)、クロツラヘラサギ(12)ツクシガモ(5)ミサゴ(2)、スズガモ(2000)、カワウ(1000)オナガガモ、ヒドリガモ、マガモ、ヨシガモ、クイナ、カンムリカイツブリ、モズ、ウグイス       ヒヨドリ、ハクセキレイ、トビ
   生き物:コメツキガニ、オサガニ、ケフサイソガニ、ハマトビムシ、アサリ、オキシジミ、ユウシオガイ、シオフキガイ、アラムシロガイ、ホトトギスガイ、ウミニナ、ホソウミニナ、ツボミガイ
   植 物:穂:ダンチク、アシ 実:シャリンバイ、ナンキンハゼ、ノイバラ、マサキ、アキニレ、アキグミ 綿毛:ウラギク 紅葉:ハママツナ、ハマボウ、アキニレ、ナンキンハゼ、ハゼ、サクラ、イソホウキギ
   海 藻:アオサ 



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定例探鳥会報告 和白海岸

                      今林 眞由美

  2023年11月12日 -曇り-
  【観察鳥種】36種
  【参加者数】20人 守る会10人
  【担当者】山本廣子、田辺スミ子、南のり子、今林眞由美
  【コース】和白4丁目海岸→海の広場→アシ原→砂洲→海の広場

  朝から冷え込み、空は雲に覆われ日差しもなく風も強く、とても寒く感じました。集合した和白公園の桜の木は紅葉し、エンジュの木も黄葉していました。
  ハクセキレイが1羽チチッ、チチッと鳴きながら公園を飛んで行きます。
  和白4丁目の市道から、岸辺にたくさんのカモがいたので、そっと干潟へ下りて行きました。オナガガモ、マガモ、ヒドリガモなどを近くでしっかり観察できました。

     

  海の広場まで移動する途中にはアキグミの実が赤く熟れ、白いスズメウリの実もなっていました。海の広場ではハママツナ、イソホウキギ、ナンキンハゼなどが美しく紅葉していました。

                  

  砂洲にはクロツラヘラサギの群れが同じ方向を向いて並んでいて、そのまわりにはヨシガモ、オカヨシガモ、ハシビロガモも確認できました。沖にはスズガモやカンムリカイツブリの群れやウミアイサもいたそうです。
  アシ原の中には、ウラギクの花や綿毛やセンニンソウの白髭のような実があり、ノイバラやクコやマサキの実も赤く光っていました。

                  

  アシ原を抜けて砂洲に出ると、唐原川左岸の先にミヤコドリが舞い降りて、皆さんの歓声が聞こえました。「ありがとう」と手を合わせた方もいました。
  クロツラヘラサギの群れのそばにはオオソリハシシギとミヤコドリが飛んできて、それらが並んだスリーショットの写真を撮りました。
  海の広場に戻るとミサゴが棒杭の上でまだ動いている魚を食べているのが見えました。鳥合わせの時に、ミヤコドリが数羽目の前を飛んで行き、美しい姿を見ることができました。

     

  いつもより少し多めの参加者と数が増えてきた冬鳥に会えて、寒かったけれど嬉しく暖かい気持ちになれた観察会でした。

  【参加者の感想】
   ◆クロツラヘラサギがたくさん見られた。
   ◇ミヤコドリがすばらしかった。
   ◆時期的に珍しいオオソリハシシギが良かった。
   ◇ハマシギが小さくて可愛かった。
   ◆ミサゴが魚を食べているのが見られた。



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