最近の和白干潟

2024年5月

和白干潟のクリーン作戦と自然観察 報告(5月25日)

「環境省モニタリングサイト1000」2024年度春期シギ・チドリ調査3回目報告(5月22日)

センスオブネイチャーの和白干潟観察会報告(5月19日)

「環境省モニタリングサイト1000」2024年度 春期シギ・チドリ調査2回目報告(5月 5日)

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和白干潟のクリーン作戦と自然観察 報告

                                               田辺 スミ子

  ●日 時  :5月25日(土)15:00~17:00
  ●参加者  :33名:一般20名(九産大宗像ゼミの学生と先生と子どもで5名、澤田ゼミの先生と子どもで3名、(株)にしけい2名、ソニー株式会社1名、他9名)守る会13名
  ●回収ゴミ :44袋:可燃ゴミ40袋(人工ゴミ15袋、草木25袋) 不燃ゴミ:4袋
  ●粗大ゴミ :工事用プラスチックネット1枚、車のパーツ1本、木の枝類3本、傘1本
  ●見られた鳥:ミサゴ1羽、ダイサギ1羽、アオサギ2羽、オナガガモ1羽、ハクセキレイ1羽、カワラヒワ1羽、ウグイス(声)スズメ、カワウ
  ●生きもの :コメツキガニ、ミズクラゲ、ウミニナ、ホソウミニナ、ヤドカリ    
  ●植物   :花:ネズミモチ、ハマウド、マサキ、センダン、ハマエンドウ、クマノミズキ
         穂:ハマニンニク、チガヤ、ヒトモトススキ

   本日のクリーン作戦は、ジェイコムの取材がありました。初めから終わりまでの長い時間の取材でした。清掃時は晴れでしたが、風があり思ったよりも涼しく感じました。
  今回もゴミの分別や回収場所の説明をして始めました。雨が少ないせいか、強風が吹いた割には人工ゴミが少なく感じました。

     

  今回も宗像ゼミと、澤田ゼミの方々や、遠方熊本県や福岡県鞍手郡の方や地元の和白4区町内からも参加がありました。和白方面のアシ原も2~3名で清掃しました。
  海の広場前もきれいになりました。アシ原付近に冬から設置された緑色のテントは、港湾空港局の対応でつぶれてそのまま置いてありました。テントの片付けも港湾空港局がされるということでした。

                             

  清掃後にゴミの数や水質調査の結果をお知らせし、皆さんの感想をお聞きして、記念写真を撮り散会ました。参加された皆様、お疲れ様でした。
  参加者の感想:
    初めて参加したがきれいになってよかった。
    いろんな干潟に行くが護岸のない干潟を初めて知った。
    生活系のゴミが多かった。
    クラゲが多かった。
    海外のゴミがなかった。
    また参加したい。

     

  今、和白干潟では、後背林の木々が深い緑になりとてもきれいです。クマノミズキの花も咲いていて白くて際立っています。アシ原のアシも随分大きく伸びており、濃い一面の緑になりました。
  中道にはハマヒルガオが咲き、テリハノイバラや、飛びぬけて大きく目立っているのがハマウドで、小さな花の塊が幾つも集まり丸い大きな房になりほのかなにおいも漂わせていました。
  広場付近ではチガヤの穂がフワフワになり風になびいて揺れています、砂の上にはハママツナがだいぶ伸びてきました。

     

  干潟ではコメツキガニの巣穴や砂団子が沢山有り、ウミニナも干潟いっぱいに広がり、活発に砂の上を這いまわっています。沿岸には沢山のミズクラゲが打ち上げられていました。
  夏には海の広場付近や、牧ノ鼻でハマボウの黄色い花がいっぱい咲くと思いますので、多くの人に見てもらいたいですね。

     

  


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「環境省モニタリングサイト1000」2024年度春期シギ・チドリ調査3回目報告

                                                            山本 廣子

  ●春期シギ・チドリ調査3回目(今津と博多湾東部)を行いましたので報告します。

  今津では5/11(土)に3回目の調査を行いました。
  コチドリ3羽、ダイゼン1羽、ハマシギ14羽、オバシギ1羽、アオアシシギ8羽、キアシシギ7羽、イソシギ1羽、ホウロクシギ1羽、チュウシャクシギ99羽の9種135羽がカウントされました。
  他にはクロツラヘラサギ7羽、カンムリカイツブリ2羽、アマサギ1羽、カラシラサギ1羽、ミサゴ1羽、ハヤブサ1羽、オオヨシキリ10羽が観察されました。

  博多湾東部では5/22(水)に3回目の調査を行いました。4か所に分かれて調査し、調査結果をまとめました。
  ミヤコドリ5羽、コチドリ3羽、シロチドリ1羽、メダイチドリ1羽、キョウジョシギ3羽、ハマシギ1羽、キアシシギ10羽、イソシギ2羽、ソリハシシギ3羽の9種29羽がカウントされました。
  他にはカラシラサギ1羽、ミサゴ2羽が観察されました。

  5/22の博多湾東部は曇りでした。今年はアサリが少ないそうで、潮干狩り客は全体で36人でした。鳥の羽数は少なかったけれど、種類が多く見られました。キアシシギやソリハシシギ、キョウジョシギなどの春の渡り鳥が見られました。
  
     

  ミヤコドリがまだ残っており、香椎に5羽がいました。カラシラサギが雁ノ巣で1羽、見られました。

                

  香椎にハマヒルガオの花が咲いていました。あちこちでセンダンやスイカズラ、ネズミモチ、ハマウド、ハゼなどの花が咲いていました。

                

  和白干潟にはアオサ交じりのボウアオノリやミズクラゲがたくさん打ち寄せられていました。和白や雁ノ巣、奈多の干潟にはタマシキゴカイの糞塊がたくさんありました。奈多の護岸の松が5本くらい枯れていました。
  香椎に行ったついでに人工島の最近一部開園した池の公園に行ってみました。周囲の草原にはナルトサワギクがたくさん生えていて、花や綿毛になっていました。後で港湾空港局にナルトサワギクの駆除をお願いしました。

     

  調査参加者は今津が2名、博多湾東部では8名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。


      

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センスオブネイチャーの和白干潟観察会報告

                                    山之内 芳晴

  日時:2024年5月19日(日) 13:00~15:00天候:晴れ
  場所:和白干潟
  参加者:29名(子ども20名+大人9名)
  守る会:4名

  真夏のような晴天の中での観察会。しかし浜辺に出ると海風が吹き涼しさを感じさせます。今回のグループは、山や海など色んな自然を体験しようととの主旨で集まった小学校低学年と幼児の子どもたちの集まりで、
  私たちが海の広場に来たときには、既に自分たちで干潟を散策されていたようでした。
  海の広場にはセンスオブネイチャーの方たちがテントを設営されていました。自己紹介をした後、山本さんが干潟を守る活動をした経緯などを話しました。
  その後浜辺でバードウオッチング。渡りのシーズンを過ぎたせいか、干潟にはミサゴやサギ位しか見られませんでしたが、子どもたちは楽しそうに望遠鏡をのぞいていました。
  望遠鏡の操作方法を教えて自分たちで見てもらいましたが、自然を体験しようと集まった子どもたちだけあり、ふざけることもなく、自分たちで望遠鏡を操作して干潟の鳥たちを見ていました。

     

  アサリ役を谷口さんにお願いし、干潟の生きもの観察へ。最近、アシハラガニを見かけることが少なく、居るのかどうか懸念されましたが、アシ原付近で発見、捕獲には失敗しましたが居て良かったです。
  それから砂州でコメツキガニ探しに。周りは砂団子がいっぱいで、子どもたちはコメツキガニを探しながら沖合に移動しました。沖合では、沢山のタマシキゴカイの糞塊が見られました。
  今年はアサリが本当に少なく、アサリを探すのは大変でした。スコップで掘るのではなく、手で探れば手に当たった感触で判ることを教え、一人1個を目標にアサリ堀を体験してもらいました。
  子どもたちの熱心さもあったのか思ったよりアサリの集まりは良かったです。

     

  アサリ掘りが終わった後は、海の広場を目指して干潟を移動。途中の砂州でまとめの話へ。今日の観察会で出会った干潟の生きものたちや海藻などを紹介しました。浄化実験結果も発表しました。
  質問では「砂を掘ると水が出てくるのはなぜか」、「干潟を掘ると黒いところがあるのはなぜか」などの質問がありました。干潟の観察会は楽しかったとのことでした。

     

  最後にテントで干潟の紙芝居を使って話しました。センスオブネイチャーの皆さんは、話しを良く聞かれ、熱心さがありとても良かったです。

                 

  見られた鳥
    ミサゴ、トビ、カワウ、ダイサギ、コサギ、マガモ、ウグイス(声)
  観察された生きもの
    コメツキガニ、アシハラガニ、ケフサイソガニ、マメコブシガニ、アサリ、ユウシオガイ、シオフキガイ、オキシジミ、フナムシ、ハマトビムシ、ウミニナ、ホソウミニナ、ヤドカリ、アラムシロガイ、ツボミガイ
  観察された海そう 
    ボウアオノリ、アサミドリシオグサ
  観察された植物
    花 :センダン、ネズミモチ、ニワゼキショウ、ハマウド
    穂 :ハマニンニク、ダンチク
    綿毛:チガヤ



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「環境省モニタリングサイト1000」2024年度 春期シギ・チドリ調査2回目報告

                                                               山本 廣子

  ●春期シギ・チドリ調査2回目の報告をいたします。

  今津は5/5(日)午前中に2回目の調査を行いました。今回は全国一斉調査になります。コチドリ2羽、ハマシギ29羽、アオアシシギ19羽、イソシギ3羽、ホウロクシギ1羽、チュウシャクシギ94羽
  タシギ1羽、キアシシギ24羽、ソリハシシギ8羽、キョウジョシギ1羽、オバシギ1羽の、11種183羽がカウントされました。
  他にはクロツラヘラサギ8羽、カラシラサギ2羽、ミサゴ1羽、カンムリカイツブリ1羽が観察されました。天候は曇りでした。

  博多湾東部では4/23(火)午後に2回目の調査を行いました。全国一斉調査です。
  ミヤコドリ13羽、コチドリ3羽、シロチドリ6羽、メダイチドリ2羽、ハマシギ7羽、キアシシギ1羽、イソシギ7羽、チュウシャクシギ2羽の、8種41羽がカウントされました。
  他にはクロツラヘラサギ8羽、ツクシガモ2羽、ミサゴ4、カンムリカイツブリ2羽が観察されました。

     

  4/23の博多湾東部は曇りで、風が強かったです。このところ雨が続きましたが、雨が降らずに良かったです。大潮の干潮時でしたが、潮干狩りの人は多くはありませんでした。
  雨が続いているためかアサリが少ないのかもしれません。和白干潟が20名で一番多く、全体で36名でした。クロツラヘラサギは雁ノ巣と香椎、名島、多々良川河口に2羽ずつ、8羽いました。
  ミヤコドリはまだ13羽が和白干潟や奈多のカキ礁にいました。香椎や奈多や和白でもトベラの花が満開で、海の広場付近ではシラフジやノイバラなどの花が満開できれいでした。

     

  木々の緑が美しかったです。和白と多々良川河口でチュウシャクシギが1羽ずついて、来初めだったのでしょうね。多々良川河口のクロツラヘラサギは、首回りが黄色の婚姻色になっていました。

     

  和白川河口と五丁川河口付近で、特定外来種のナルトサワギクが増えていました。多々良川下流付近では、アツミゲシの群生が見られました。特定外来種や外来種の植物が増えて来ていますね。

                             

  マガモやコガモ、オオバンがまだ残っていました。コサギの夏羽が美しかったです。

     

  調査参加者は、今津では2名、博多湾東部では7名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした
。 

     


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