最近の和白干潟
2024年6月
「ラブアース・クリーンアップ2024」参加の和白干潟クリーン作戦と自然観察 報告(6月22日)
田辺 スミ子
●日 時:6月22日(土)15:00~17:00
●参加者:15名 : 一般5名(九産大宗像ゼミ学生3名、個人参加2名)守る会10名
●回収ゴミ:29袋:可燃ゴミ:25袋(プラスチックゴミ13袋、木片他12袋)不燃ゴミ:4袋、粗大ごみ:椅子の木枠1個、タイヤ1個、
●見られた鳥:ミサゴ1羽、アオサギ3羽、ダイサギ3羽、カワウ50羽、ウグイス2羽、カワラヒワ2羽、トビ1羽、
●見られた花:ハマナデシコ、マサキ、トウネズミモチ、アカメガシワ(雌花、雄花)、ネジバナ、シロバナサクラタデ、アキノミチヤナギ、ヒメジヨオン、ヤブガラシ
●実:ハマウド、クマノミズキ
●穂:ヤマアワ、ヒトモトススキ
●つぼみ:ハマボウ
●生きもの:コメツキガニ、アシハラガニ、ミズクラゲ、ウミニナ、ホソウミニナ
本日のクリーン作戦は、「ラブアースクリーンアップ2024」参加のクリーン作戦でした。始めに回収したゴミを入れる袋の説明をしました。今回はいつものクリーン作戦と違い、ラブアース用の袋で4分類に仕分けしました。
それぞれ袋を持ち海の広場前から唐原川右岸近くまで行きながら、人工ゴミと自然ゴミを中心に集めました。1番多かったのは、プラスチック類のペットボトルやビニール類でした。
雨も予報と違い始めるころには止んでいました。時々小雨がぱらつきましたが、無事に終わることが出来ました。
最後に本日の成果を話し、感想をお聞きしました。今回、定例会議で提案があり、参加名簿を見ながら感想をチームの代表1名に聞くように変えてみました。
参加者が少なかったせいか、時間がかからなかったように思いました。記念撮影をして散会しました。参加された皆様お疲れ様でした。ありがとうございました。
和白干潟ではアシが青々と茂り、後背地の緑も色濃くなりました。アシ原入り口の奥には、穂先が薄紫がかった薄緑色のヤマアワの穂が出て、風になびいて涼しそうでした。
傍には株になった若いヒトモトススキの穂が出ており、ハマボウの若木も育って小さなつぼみを沢山付けています。海の広場ではハママツナやハマサジもだいぶ大きくなりました。
後背林にはタブの木やナンキンハゼ、トウネズミモチ、アカメガシワ、マサキなどの花が満開でした。広場入り口にはヒメジョオンの小さな花が通路両側一面に咲いており、辺りが明るくなっていました。
参加者の感想
●初めての参加で、自然を感じながら活動できて楽しかった。
●2回目の参加で、和白干潟がきれいになってよかった。
●アシハラガニと稚ガニをたくさん見つけて嬉しかった。
今林 眞由美
2024年6月9日 -小雨のち曇り-
【観察鳥種】27種
【参加者数】7人 守る会7人
【担当者】山本廣子、田辺スミ子、南のり子、今林眞由美
【コース】和白川河口→塩浜護岸→五丁川河口→奈多護岸
朝は小雨が降り中止かなと思いながら集合場所の公園に向かい、着いた頃には雨はやみましたが、午前中は雨の予報だったので参加者は少なかったです。
公園ではサンゴジュの白い小さな花が咲き、イソヒヨドリのメスが近くのフェンスに出て来てしばらく止まったので、羽のうろこのような模様がよく観察できました。
今回は久しぶりに塩浜、奈多方面に行くことになり、西鉄電車の土手のカラスビシャクを眺めながら行きました。
和白川河口にはトキワススキの赤い穂が風にゆれ、コマツナギもピンクの花をつけ始めていました。ラジオ塔の鉄線にカワウが20羽ほど並んで、羽を休めていました。
ミサゴの親子らしい2羽も止まっていて、一羽は大きな魚を捕まえていました。
沖にカモが浮かんでいましたが、逆光で遠すぎるのでなかなか識別が難しく、スズガモとホオジロガモのようでした。護岸沿いの林からシジュウカラやメジロ、コゲラなどの声は聞こえるのですが、なかなか姿を見せてくれません。
五丁川河口では、ホオジロが川を挟んで二羽で鳴きかわしていました。川の中には沢山のクサフグと大きなクロダイがいて、通りがかりのランナーさんと釣りあげたいねと、盛り上がりました。
五丁川のカネンテでは、カワセミが低い枯れ木に青く輝く背を向けて止まっていました。前側の羽根も見たいと思っていると、横を向いてくれました。嘴が上下黒いのでオスで、胸や腹のオレンジ色の羽根も確認できました。
川岸の土手には、ハマナデシコの濃いピンクや、テリハノイバラの白い花が咲いていました。日が差してくると汗ばむほどになりましたが雨に降られずに、鳥の姿が少ない季節に30種近く確認でき、季節の花にも出会えた探鳥会でした。
【参加者の感想】
◆イソヒヨドリが近くで見られた。
◇カワセミが木に止まっていてゆっくり見れた。
◆海ガモが3羽残っていた。
◇トキワススキが風になびいてきれいだった。
松田 元
日 時 :2024年6月3日(月)13:20~15:10 中潮 満潮:5:51 干潮:12:44 晴れ
参加者 :和白小学校4年生90名と先生4名と保護者1名 守る会7名
回収ゴミ:10袋
素晴らしい好天に恵まれ、日差しは強いながらも北風が心地よく絶好の観察会日和。空は青く白い雲が綺麗でした。
子どもたちは和白小学校から約2キロの道のりを歩いてやって来ます。みんな元気よく大きな声であいさつして海の広場に入ってきました。
山本代表が初めの挨拶をし、ガイドを紹介した後、バードウオッチングに入りました。渡りのシーズンが終わっていて干潟に鳥が少ない季節です。
カワウが17羽並んで羽根を乾かしています。全員カワウを見た後、ダイサギを見つけた子もいたようです。
事前にアシハラガニが見当たらないことを確認していたのでアシ原には向かわず、沖の砂が盛り上がっているところで、コメツキガニをスコップで掘りました。
今日は特に潮がよく引いていてかなり沖まで行くことが出来、広い干潟を体験することが出来、子ども達も楽しそうでした。
水際まで行き、アサリを手で掘りましたが、アサリが少なく見つけるのに苦労しました。30個ほどの小さなアサリを見つけて、和白川河口のハクセンシオマネキの居る場所を目指しました。
途中で貝を掘っている人にシオフキガイを分けてもらいました。干潟には、アオサはほとんど無く、沖合にはタマシキゴカイの糞塊や卵塊がたくさん見られました。
和白川河口では望遠鏡でハクセンシオマネキを観察した後、集合して輪になって皆で採った生きものの確認をし、アサリやウミニナの海水浄化実験の結果を見てもらいました。
集まったアサリは少なかったですが、アサリやウミニナは海水を綺麗に浄化していました。子ども達も大拍手です。この後、山本代表が紙芝居を使って和白干潟がどこにあるのか、どのような役割を果たしているのかを話しました。
質問では、
和白干潟の珍しい生き物について、
日本のもう一つの自然海岸がある干潟はどこにあるのか、
36年間和白干潟をどんな思いで守ってきたのか、
人工島ができて和白干潟の鳥の数はどう変わったか
等、鋭い質問に山本代表もたじたじでした。時間が足りないほど多くの質問が有り、みんな話をよく聞いているし、予習もしていたのだなと感心させられました。とにかく熱心な子たちばかりで頼もしく思いました。
観察された鳥:カワウ、マガモ(1)、ダイサギ(2)、コサギ(1)、ミサゴ、ウグイス(声)ハクセキレイ、スズメ
生き物 :コメツキガニ、ケフサイソガニ、ヤマトオサガニ、ガザミ(死骸も)、アサリ、オキシジミ、ユウシオガイ、ウミニナ、ホソウミニナ、アラムシロガイ、フジツボ、マガキ、タマシキゴカイ糞塊と卵塊
ハマトビムシ、ヤドカリ、ハクセンシオマネキ、オサガニ
植物 :
花 :クマノミズキ、ハマウド、マサキ、ヒナキキョウソウ、ニワゼキショウ、ヒメジョオン
穂 :シオクグ、クサヨシ
実 :ナンキンハゼ、マサキ
綿毛 :チガヤ
海そう :ボウアオノリ、アオサ(少し)