最近の和白干潟
2024年9月
国際ビーチクリーンアップ(ゴミデータ調査)参加の和白干潟クリーン作戦と自然観察報告(9月28日)
「環境省モニタリングサイト1000」2024年度 秋期シギ・チドリ調査3回目報告(9月22日)
「環境省モニタリングサイト1000」2024年度 秋期シギ・チドリ調査2回目報告(9月12日)
田辺 スミ子
●日 時 :9月28日(土)15:00~16:50
●参加者 :30名 :一般17名(九産大宗像ゼミ11名、九産大生個人1名、他5名内小6年生1名)守る会13名
●回収ゴミ :48袋:可燃ゴミ:44袋(人工ゴミ21袋、アオサ3袋、草木20袋)不燃ゴミ袋:4袋
●粗大ゴミ :ベビー用マットレス1個、タイヤ2個、ラック用板1個、ボード1個、テント一式
●見られた鳥:ミサゴ3羽、クロツラヘラサギ2羽、アオサギ、ダイサギ、カワウ約40羽、ホウロクシギ1羽
●植物: 花:ハマゴウ、ハマサジ、ハマボウ1輪、ホウキギク
実:シャリンバイ、ハマゴウ、クサネム、トウネズミモチ、ノブドウ、ナンキンハゼ
穂:アシ、ダンチク、キンエノコロ、ヒトモトススキ
海藻:アオサ
●生きもの :コメツキガニ、ウミニナ、ホソウミニナ、アカテガニ
●虫 :ウスバキトンボ、ツクツクボウシ、オンブバッタ、コオロギ
本日のクリーン作戦は、年に一度のゴミ調査でした。ゴミの回収方法を説明し、作業に入りました。45分人工ゴミを集めてゴミの仕分けに入りましたが、仕分けをする人以外の残った人で自然ごみを回収しました。
又、大潮と波により小さくなった草木類が水際のシオクグを乗り越えて海の広場に入る勢いでしたが、大きく伸びたクサネムやイネ科の植物たちが防波堤になり、海の広場に入るのを手前でくい止めていました。
乾いたアオサが波打ち際に細く広がっていました。ゴミの仕分け作業は九産大宗像ゼミの学生さんや若い人が、手際よく出来た様でした。人工ゴミの分類では30種類に分類されました。
特に多かったのは飲料缶で2番目がペットボトルでした。
今回は親子での参加や、東区からの参加がほとんどでした。参加された皆さんはほとんどが新聞や「あすみん」ホームページ、守る会ホームページを見て参加されていました。
ゴミ運びを何回か往復するうちに背中に汗をかきました。日差しが暑すぎて早めに休む人たちもありました。沖の方にはアオサ群が見られました。
最後に本日の成果などをお知らせし、守る会の活動についてや干潟まつりのお知らせもして、参加された感想を聞き、記念撮影をして散会しました。参加された皆様お疲れ様でした。ありがとうございました。
感想:
九産大生 :ペットボトルや空き缶などの人工ゴミが多かった。
古賀市の方 :外海と内海のごみの種類が違っていた。
宗像ゼミの方 :先月よりゴミが多かった。
初めて参加の方:小さく切れたビニール類が多かった。
海の広場では草が大きく伸びて、キンエノコロが金色の穂を出し、ハマボウの花が1輪だけ咲いており、ハマサジとハマゴウの花もまだ残っていました。草の上にはバッタ類や、コオロギなど沢山の昆虫たちが飛び跳ねていました。
これからはミヤコドリの飛来が待たれます。今年もアオサがあり、しばらくはカモ達の餌になることでしょう。アオサが腐ってヘドロになりませんように!
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山本 廣子
●秋期シギ・チドリ調査3回目を行いましたので報告します。
今津では9/22(日)午後に3回目(一斉調査)の調査を行いました。
トウネン23羽、オバシギ3羽、キリアイ1羽、アオアシシギ4羽、タカブシギ1羽、イソシギ5羽、ソリハシシギ1羽、ダイシャクシギ1羽、ホウロクシギ12羽、セイタカシギ7羽の10種58羽がカウントされました。
他にはミサゴ1羽が観察されました。天気は曇りでした。
博多湾東部では9/20(金)午後に3回目(一斉調査)の調査を行いました。
ミヤコドリ3羽、オオメダイチドリ9羽、トウネン3羽、ハマシギ3羽、オバシギ1羽、アオアシシギ4羽、キアシシギ7羽、イソシギ13羽、ソリハシシギ26羽、ホウロクシギ1羽の10種70羽がカウントされました。
他にはミサゴ9羽が観察されました。
9/20の博多湾東部は晴れで、まだまだ36度の猛暑でした。昨夏より一層激しい猛暑で、和白干潟のアオサは発生したけれども少なくなり、再度沖合でまた発生しています。
雁ノ巣ではアオサはほとんど無く、アサミドリシオグサとボウアオノリが多かったです。奈多のクリークにはオゴノリが、海にはアオサが少しとアサミドリシオグサが多くありました。
秋の渡りのキアシシギ、ソリハシシギ、オオメダイチドリ、トウネンなどが見られました。雁ノ巣海岸にソリハシシギやアオアシシギ、オオメダイチドリなどの混群がいました。
香椎や和白にはカワウとサギ類が多くいました。ダイサギやコサギやアオサギも見られました。
雁ノ巣の浜辺にはコメツキガニの砂団子がたくさんあり、水辺にはアシハラガニがたくさんいました。香椎海岸では岸辺にカクベンケイガニやクロベンケイガニがたくさんいました。石の裏にアマガイが集まっていました。
ハママツナが大きくなり、小さな花や実がついていました。ハギの花とハマサジの花が咲き、センダンやトベラ、ハゼの実が生っていました。
多々良川河口でコムクドリ80羽の水浴びが見られました。
調査参加者は、今津が2名、博多湾東部が8名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
山本 廣子
●秋期シギ・チドリ調査2回目を行いましたので報告します。
今津では9/12(木)午前中に2回目の調査を行いました。天気は晴れで猛暑でした。コチドリ1羽、シロチドリ4羽、アオアシシギ5羽、キアシシギ6羽、イソシギ1羽、ソリハシシギ3羽、ホウロクシギ2羽、チュウシャクシギ2羽、
タシギ1羽、セイタカシギ15羽の10種40羽がカウントされました。他にはミサゴ3羽が観察されました。
博多湾東部では9/6(金)午後に2回目の調査を行いました。
ミヤコドリ3羽、オオメダイチドリ7羽、アカアシシギ2羽、キアシシギ23羽、イソシギ15羽、ソリハシシギ29羽、オオソリハシシギ1羽、ホウロクシギ1羽、チュウシャクシギ1羽、タシギ1羽の10種83羽がカウントされました。
他にはミサゴ5羽が観察されました。
9/6の博多湾東部は、まだまだ35度近い猛暑の中でした。カワウやサギが多かったです。渡りのシギ・チドリは雁ノ巣海岸に多くいました。ソリハシシギが今回ピークのようでした。
和白海域ではアオサが見られましたが、雁ノ巣海岸にはアサミドリシオグサとボウアオノリが多く打ち寄せられていました。香椎海岸や五丁川河口では、センニンソウの花が咲いていました。センニンソウは良い香りがしました。
唐原川河口のハマボウの木に種がたくさんついています。ハマボウの花が1個だけ咲いていました。香椎ではトベラやハゼ、センダンの実が生っており、ハゼの葉が赤くなっていました。
名島海岸と和白干潟沿岸ではハマゴウの花がまだ少し咲いており、実もついていました。たくさんのカニやカニの巣穴が見られました。
調査参加者は今津が3名、博多湾東部が8名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
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今林 眞由美
2024年9月8日 -晴れ(34度の猛暑)-
【観察鳥種】23種
【参加者数】10人 守る会6人
【担当者】山本廣子、田辺スミ子、今林眞由美
【コース】和白川河口→塩浜護岸→五丁川河口→奈多護岸→奈多入り口
集合地の和白公園ではキョウチクトウやアベリアの花が咲き、茂みの中でメジロの声がしていました。
和白川河口から奈多方面に向かうことにしました。畑の脇のセンダンの木にカササギが2羽いて、ガチャガチャとしきりに鳴いていました。
川岸のトキワススキの根元には、コマツナギのピンクの花が咲き、ヤブランの緑の実が光っていました。
ラジオ塔の鉄線にはカワウが20数羽並んで止まっていました。遠くの棒杭にミサゴが止まっていますが、頭や胸からお腹の白い羽根も逆光で黒く見えました。
塩浜護岸の林の中から、シジュウカラの声が聞こえました。長く続いた日照りのせいか、林の中のタブノキがどれも茶色く枯れていますし、スダジイやトベラの実が例年より少ない気がしました。
五丁川河口のアキニレの木陰でゆっくり休んで、ここから廃船の上のカワウや沖の海上に浮かぶウミネコ、海面でたくさんのボラがあちこちで飛び跳ねる姿、川の中の大きなボラの群れやクサフグを見ました。
ミシシッピアカミミガメではないカメが確認されました。カネンテにはイソシギがいました。センニンソウの白い花がきれいでした。展望所までの道にアレチヌスビトハギの花も咲いていました。
奈多護岸を工事で締め切られている所まで行き、鳥合わせをしました。
帰りに落とし物を探しに塩浜護岸まで戻ると、大きな目の見たことのない鳥がそばに飛んできたので、調べるとコサメビタキでした。
9月になってもまだ暑く朝から日差しが強いので、日陰での休憩と水分補給を心掛けながら行いました。
シギ・チドリが見られる時期ですが、満潮時間で少ししか出会えず、干潮時にまた来たいと思いました。
参加していた九大生2人の山本さんへのインタビューがあり、人工島の和白干潟への影響などを調べているそうです。鳥見も新鮮そうでした。
【参加者の感想】
◆ミサゴやサギ類が見られて良かった。
◇ウミネコやイソシギが可愛かった。
◆カササギの声が聞けた。
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