最近の和白干潟
2024年12月
環境省モニタリングサイト1000、2024年度 冬期シギ・チドリ調査1回目報告 (12月13日)
コスモ石油OB会歩こう会の和白干潟観察会 報告(12月 4日)
山本 廣子
●冬期シギ・チドリ調査1回目を行いましたので報告します。
今津では12/1(日)午前中に1回目の調査を行いました。ハマシギ35羽、アオアシシギ1羽、イソシギ3羽、タシギ1羽の、4種40羽がカウントされました。
他にはヘラサギ2羽、クロツラヘラサギ10羽、ズグロカモメ9羽、カンムリカイツブリ7羽、ミサゴ9羽が観察されました。
博多湾東部では12/13(金)に1回目の調査を行いました。
ミヤコドリ35羽、シロチドリ44羽、ダイゼン9羽、ハマシギ258羽、ミユビシギ18羽、アオアシシギ1羽、イソシギ11羽の、7種376羽がカウントされました。
他にはクロツラヘラサギ9羽、ツクシガモ89羽、ミサゴ10羽、カンムリカイツブリ9羽が観察されました。
12/1の今津は晴れで調査時間が満潮時と重なっていて、シギ・チドリの数が少なく思いました。ズグロカモメが9羽いて、可愛かったです。
12/13の博多湾東部は曇り空で一時小雨も降り、風が冷たかったです。和白は潮が引きすぎると鳥が見えにくいので、早めに調査を始めました。
唐原川河口から和白川河口までの干潟には、シロチドリやハマシギやミユビシギがたくさんいて、嬉しかったです。ツクシガモも多くいました。
ミヤコドリは和白と奈多と雁ノ巣と香椎に分散して35羽いました。和白には緑色でちぎれたアオサと白化したアオサが打ち上げられていました。
雁ノ巣沿岸のアオサはほとんどありませんでした。奈多にはオオバンやホシハジロがたくさんいました。五丁川河口や和白川河口の道や奈多護岸の道には、センダンやトベラやマサキの実がたくさん生っていました。
奈多団地前の護岸工事が進んでおり、下水処理場前付近からも通行止めになっていますが、下水処理場付近の工事はまだでしたので、フェンスを乗り越えてクリークや博多湾側を見ました。
今日は和白側に鳥たちが集まっており、奈多や雁ノ巣には少なかったです。クリークの中の干潟に珍しくウミアイサのメスが上がって、羽繕いをしていました。
多々良川ではセンダンやクスノキの実がたくさん生っていました。アオアシシギがカラスに追われていました。
ミサゴは全体で10羽、カンムリカイツブリは9羽いました。名島海岸では寒いのに、潮干狩りの人が1名いました。
調査参加者は、今津が1名、博多湾東部が8名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
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今林 眞由美
2024年12月8日-曇り時々晴れ
【観察鳥種】35種
【参加者数】13人 守る会6名
【担当者】山本廣子、田辺スミ子、今林眞由美
【コース】和白4丁目海岸→海の広場→アシ原→砂洲→唐原川河口右岸
集合した公園のイチョウの木は美しく黄葉し散り始めていました。青黒く色づき始めたホルトノキの実をメジロが数羽でついばんでいると、ヒヨドリも集まってきました。
少し離れた所のサンゴジュの中からカチカチと音がしたので、覗くとジョウビタキのメスがいました。和白4丁目市道から干潟を見ると、近くにジョウビタキのメスがいて、暫く皆さんの目の前で草の実を食べていました。
和白川河口の干潟に70羽くらいのシロチドリとハマシギの群れがいました。頻繁に動き回り餌を探す個体が多い中、砂を掘って入り込み休んでいる個体もいました。
いつもはハジロコチドリが交じっているのですが、見つかりませんでした。遠く五丁川の河口付近にミヤコドリ十数羽が並んでいました。
風向きのせいかこちらには黒い背中を向けていて、オレンジ色の嘴が見えず残念でした。正面の水際にマガモやオナガガモがいました。
周りのカモより大きめで光を受けて白さが際立っているのはツクシガモでした。
沖の海上にスズガモの群れとカンムリカイツブリが、奈多の護岸には並んで休んでいるオナガガモが見えました。カワウは廃船に並んでとまっていました。
打ち寄せたアオサが積もっている海岸を歩いて海の広場まで行くと、ヨシガモやヒドリガモの群れが見えました。林の中ではメジロやヒヨドリ、シロハラ、ウグイスなどの声が聞こえました。
シャリンバイやクコ、ノイバラの実を見ながらアシ原の中を通って砂洲に出てから、唐原川右岸に出ました。
途中飛び立つオオバンや、ヒドリガモの群れを見ました。ヒドリガモの飛ぶ姿は白い腹と白い羽根が見え、美しかったです。川の中にはイソシギ、コガモがいました。
この冬一番の冷え込みで冷たい北風が吹く中でしたが、初めて来られた方が多く、たくさんの鳥に出会えて充実した観察会になりました。
【参加者の感想】
◆ツクシガモがきれいだった。
◇シロチドリやハマシギが可愛かった。
◆鳥がたくさん見られて良かった。
◇北風が強く護岸下にたくさんのオナガガモが避難していた。
◆ミヤコドリが見られて良かった。
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今林 眞由美
日時:2024年12月4日(水)13:00~15:00 中潮 満潮 12:00 干潮 17:02
天気:晴れ時々曇り
参加人数:10名 うち コスモ石油OB会7名 守る会3名
回収されたゴミ:人工ゴミ:1袋、漁具(ウキ)1
雲が多く、晴れたり曇ったりでしたが、雨も降らずあまり寒くなく、動きやすい天候でした。始める前のスタッフだけの時は、まだ満潮で海の広場前は、波打ち際1メートル幅くらいにアオサが打ち寄せて広がっていました。
集合して、山本代表が生きもの手袋を使い挨拶をし、ガイドの紹介をしてから、バードウォッチングを始めました。砂洲にカモたちが休み、棒杭にミサゴがとまり魚を食べていました。
奈多の護岸の上で並んだオナガガモやその手前の海上にスズガモの群れが見えました。スズガモの群れのそばにはカンムリカイツブリもいました。
雁ノ巣の砂嘴にはミヤコドリの群れもかろうじて見えていて、観察会が終わるころ近くにきてくれました。近くの海上にやって来たオナガガモやマガモは特徴をよく観察できました。
とても視力の良い方が裸眼でアオサギを塩浜の護岸に見つけ、教えていただき望遠鏡で確認するというようなこともありました。砂洲には、ヒドリガモやツクシガモなどカモたちやオオバンがいました。
人数が少ないせいか、ゆっくり観察できました。
海の広場から、アシ原を通って植物観察をしながら砂洲まで行きました。イソホウキギやハママツナは赤く色づき、花が終わったウラギクは可愛い穂をつけていました。
センダンの木は、黄色い実を沢山つけ、葉は落ちていて、落ちた後の葉痕が、お猿のお面のようでした。シャリンバイの木には、濃い青色の実がなり、アキグミやノイバラの実は赤く熟れていました。
ノイバラや他の蔓に絡まれたりもしました。砂洲で、ヒドリガモやオオバンを観察してから、砂浜を通り、また植物を観察しながら帰る予定でしたが、皆さんがゴミを拾い始められ、ゴミを拾いながらの観察になりました。
ありがたかったです。
海の広場で輪になって、山本代表が紙芝居で和白干潟の歴史や自然や守る会の活動などを紹介した後、採取した植物で今日観察したものを確認し、質問や感想を聞きました。
寒くなったせいか、コメツキガニやウミニナ、カニなどの生きものの姿が見られませんでした。少人数だったせいか、時間にも余裕があり、楽しくたくさん会話ができた観察会でした。
感想:地道な活動に頭が下がります。マガモなど鳥がきれいでした。
質問:・鳥インフルエンザの影響はありますか?
答え:西区で発生しています。鳥の糞は踏まない。死んだ鳥は触らない。死んだり傷ついた鳥を見つけたら、しかるべきところに連絡することです。
・自治体が環境保護に力を入れていないようなので、補助など受けてないと思うがどうしているのですか?
答え:イオン環境財団より助成金を頂いており、環境省からは鳥の調査で費用を頂いています。福岡市も「和白干潟保全のつどい」で港湾空港局が他の関連団体と一緒に活動して、協力はあります。
観察されたもの
野 鳥:ミヤコドリ、ツクシガモ(33)ミサゴ、アオサギ、カワウ、オナガガモ、ヒドリガモ、マガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ、オオバン、スズガモ、カンムリカイツブリ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、
メジロ、ジョウビタキ
生き物:シジミチョウ
植 物:花 :ツルナ、ウラギク、クコ
穂 :ダンチク、オギ、アシ、キンエノコロ
綿毛:ウラギク
実 :アキグミ、シャリンバイ、マサキ、テリハノイバラ、ノイバラ、アオツヅラフジ、センダン、ナンキンハゼ
紅葉:アキニレ、ホソバハマアカザ、ハママツナ、イソホウキギ、ハマボウ、ハゼ、ナンキンハゼ
海 藻:アオサ、オゴノリ