最近の和白干潟

2025年4月

「全国春のビーチクリーンアップ2025」「2025干潟・湿地を守る日」参加の和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(4月26日)

「環境省モニタリングサイト1000」2025年度 春期シギ・チドリ調査1回目 報告(4月15日)

定例探鳥会報告 和白海岸(4月13日)

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「全国春のビーチクリーンアップ2025」「2025干潟・湿地を守る日」参加の和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告

                                                                                 今林 眞由美

  ●日 時 : 4月26日(土)15:00~17:00
  ●参加者 : 37名:一般25名(九産大宗像ゼミ10名、澤田ゼミ10名、他5名内小学生2名)守る会12名
  ●回収ゴミ: 79袋:可燃ごみ:76袋(人工ゴミ25袋、草木51袋)不燃ゴミ:3袋
  ●粗大ごみ: 石油缶、浮き輪、マットレス、ソファー、木片多数
  ●見られた鳥:ミヤコドリ5、オナガガモ52、ホウロクシギ1、ダイサギ1、ツバメ、シジュウカラ
  ●生きもの: コメツキガニ、アシハラガニ、ウミニナ、ホソウミニナ、ヤドカリ、ヨウジウオ
  ●植 物 : 花:シラフジ、ハマダイコン、アキグミ、ハリエンジュ、ノイバラ、ハマエンドウ、オオジシバリ
         穂:ハマニンニク
         芽:ハママツナ

  本日のクリーン作戦は「全国春のビーチクリーンアップ2025」「2025干潟・湿地を守る日」参加イベントで、最初に田浦さんが「干潟・湿地を守る日宣言と和白宣言」を読み上げ、参加者の賛同を得ました。

     

  良く晴れて暖かく作業をしていると汗ばむくらいでした。19日の山・川・海の流域会議の観察会の時に少しゴミを拾っていたので、砂洲から海の広場までは、小さな人工ゴミばかりでしたが、
  砂洲から唐原川までには、大きな人工ゴミも多くありました。砂洲の付近には、オレンジ色の大きな浮き輪も流れ着いていました。草木類も海の広場前からアシ原のアシの根元にからんで沢山ありました。
  唐原川の方面では学生さんにソリやリヤカーで、回収していただきました。新宮から参加の小学生の男子は上手に一輪車を押してゴミを何度も運んでいました。

     

  マットレスやソファーの一部などもあり、これらはここに捨てられたものです。不法投棄はやめてほしいものです。今回は板切れや木切れも多くありました。
  今回は九産大の宗像ゼミと澤田ゼミの学生さんがたくさん参加いただき、頼もしかったです。参加いただいた皆様おつかれさまでした。ありがとうございました。

     

  参加者の感想:
   ・初めて参加し、ヘドロに踏み込み長靴の中までヘドロが入った。ゴミが多く感じた。
   ・以前来たときは満潮で干潟がなかったが、今日は干潟に多くの生きものがいた。エビを採っている人を見た。
   ・沖に大きなゴミが埋まっているので、次回はそれを回収したい。子供さんが頑張っていた。


  和白干潟は今、若々しい緑に溢れています。冬の間枯れ木のようだったアキニレにはカワイイ若葉が芽吹き、ハリエンジュは白い房状の花をたくさんつけています。
  シラフジの白い花も林のあちこちに咲いています。アキグミの花もいい香りです。アシ原の中でアシハラガニの巣穴を10個ほど見つけ、アシハラガニも3匹見ました。
  今度の観察会の時にもいてくれるといいですね。


      



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「環境省モニタリングサイト1000」2025年度 春期シギ・チドリ調査1回目 報告

                                                             山本 廣子

  ●春期シギ・チドリ調査1回目を行いましたので報告いたします。

  今津では4/6(日)午前中に1回目の調査になりました。
  コチドリ11羽、セイタカシギ2羽、ハマシギ13羽、イソシギ3羽、ダイシャクシギ1羽、タシギ4羽、アオアシシギ11羽の、7種45羽がカウントされました。

  博多湾東部では4/15(火)午後に1回目の調査を行いました。
  ミヤコドリ12羽、コチドリ3羽、イカルチドリ1羽、ダイゼン3羽、ハマシギ91羽、オバシギ9羽、ミユビシギ3羽、アオアシシギ2羽、イソシギ5羽、オオソリハシシギ3羽、
  ホウロクシギ4羽の11種、136羽がカウントされました。他にはクロツラヘラサギ11羽、ミサゴ6羽、カンムリカイツブリ4羽が観察されました。

  前日が調査予定日でしたが、雷付きの暴風雨でしたので、調査を翌日に変更しました。4/15の博多湾東部は晴れていましたが、昨日からの強風で波立っており、寒かったです。
  寒い中でも潮干狩り客が和白、雁ノ巣、名島、多々良川河口で13名いました。また黄砂でかすんで鳥が見えにくかったです。
  ミヤコドリは香椎に12羽いました。クロツラヘラサギは和白、雁ノ巣、多々良川河口に合計で11羽いました。雁ノ巣の岩場にハマシギとミユビシギが群れでいました。ハマシギは腹部が黒くなりかけていました。
  オバシギが和白干潟に9羽いました。オオソリハシシギとホウロクシギは和白と雁ノ巣にいました。

     

  あちこちでハマダイコンの花がきれいでした。トベラやシャリンバイにつぼみがついていました。
  香椎の山は新芽がきれいでした。ムベの花がたくさん咲いていました。雁ノ巣海岸にボウアオノリがたくさん生えていました。奈多では護岸工事のために護岸を通ることができませんでした。
  多々良川河口ではノジシャやマンテマの花が咲いていました。

     


  今津は今津探鳥会記録から、博多湾東部の参加者は8名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
 
     



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定例探鳥会報告 和白海岸

                       今林 眞由美

  2025年4月13日-晴れ、強風で白波ー
  【観察鳥種】29種
  【参加者数】12人 守る会7人
  【担当者】山本廣子、田辺スミ子、今林眞由美
  【コース】和白4丁目海岸→海の広場→唐原川河口左岸→牧ノ鼻公園

  晴れていましたが、風が強く気温も低い天候でした。集合した公園では、サクラの花も散って葉が目立ち、ケヤキには柔らかそうな葉芽が出て、サンゴジュには艶のある若葉と小さな花芽が出ています。
 キジバトが一羽植え込みにいて、羽根の模様や赤い目等を観察できました。和白四丁目の市道から浜を見ました。強風で大潮の満潮と重なり沖まで白波が立ち、うねりながら波が押し寄せていました。
 和白川河口の岸にハクセキレイがいます。カワウも波の間で潜水を繰り返しています。イソヒヨドリの雄は風に吹き飛ばされるように飛んできました。

    

 足元の草むらにはピンクのアツミゲシと柿色のナガミヒナゲシの花が咲いています。ハマダイコンの若い実やツルナの葉ををかじって味をみました。
 市道を通って海の広場へ行きました。センダンの木にアケビとフジの花が咲き競っています。ハマウドも人の背丈位になっています。奈多の護岸にオナガガモの群れとカワウやダイサギが風を避けて休んでいるのが見えます。

               

 満潮でアシ原が通れないので、市道を唐原川左岸まで歩き、牧の鼻公園に向かうことにしました。
 途中アシのそばで白い鳥と黒い鳥が寄り添っているのをよく見ると、コサギとカワウでした。あまりにも風が強いので、同じ場所で風をよけていたのでしょう。
 アカメガシワの赤い新芽が鮮やかで花のようにみえました。牧の鼻公園の入り口にキランソウの大きな株があり、紫色の花が広がっています。登り着くと薄紫の花をつけたフデリンドウがあちこちに咲いています。
 サクラはまだ満開の木もありました。先に着いた方たちはオオルリを見たそうです。コゲラ、ヤマガラもいました。

               

 解散の後、唐原川左岸に戻ると、砂洲にオナガガモの群れとホウロクシギが2羽いました。観察しているとミヤコドリの群れも飛んできて、砂洲に下りました。

    

 厳しい条件のなかでしたが、初めて参加の若い方が多く、まだ残っていたオナガガモやミヤコドリや立ち寄ってくれたホウロクシギが紹介でき、途中植物観察会にもなったりして充実した観察会でした。
 
【参加者の感想】
  ◆オオルリを見て感動した。
  ◇イソシギが可愛かった。
  ◆牧ノ鼻公園のフデリンドウがきれいだった。
  ◇帰りにミヤコドリが見られて良かった。
  ◆カワウが魚を捕るところが見れた。



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