最近の和白干潟

2025年5月

和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(5月25日)

香椎保育所さくら組の和白干潟自然観察会 報告(5月23日)

第27期 和白干潟の自然観察ガイド講習会「和白干潟の自然と漂着ごみについて!」報告(5月18日)

「環境省モニタリングサイト1000」2025年度春期シギ・チドリ調査3回目報告(5月17日)

定例探鳥会報告 和白海岸(5月11日)

「環境省モニタリングサイト1000」2025年度春期シギ・チドリ調査2回目報告(5月 2日)


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和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告

                                 山之内 芳晴

  日 時 :5月25日(日)14:00~15:00
  参加者 :9名:守る会9名
  回収ゴミ:67袋:可燃ゴミ:65袋(人工ゴミ15袋、草木50袋) 不燃ゴミ:2袋
  粗大ゴミ:流木2、看板、タイヤ、工具箱、竹柵
  見られた鳥:スズガモ9羽、アオサギ3羽、ダイサギ2羽、トビ、カワウ2羽、ムクドリ、カワラバト
  生き物  :コメツキガニ、ミズクラゲ、アカクラゲ、アカスジカメムシ
  植物:  花:ヒメジョオン、スイカズラ、ハマウド、ニワゼキショウ、セイヨウヒキヨモギ
       穂:ハマニンニク


  昨日が雨天でクリーン作戦が中止になったため、本日は、有志9名で海の広場前の清掃を実施しました。
  ガイド講習会の時には、草木のほかにたくさんのペットボトルなどのプラスチックごみが散乱していましたが、事前に谷口さんと石川さんが清掃してくれていたので、
  海の広場前の浜辺は、プラスチックごみはなく草木だけが残っていました。全員で海の広場前の草木を1時間ほど清掃し、リヤカーや一輪車、そりなどでゴミ置き場まで運びました。

                   

  清掃が終わった後は、望遠鏡で干潟の鳥たちを観察しました。干潟には、ダイサギやアオサギやカワウなどがいましたが、帰り遅れたスズガモが9羽ほど残っていました。引いた干潟には、コメツキガニがたくさん出ていました。
  
     


沿岸にはミズクラゲやアカクラゲがたくさん流れ着いており、掃除中クラゲを踏まないように気を付けました。野鳥観察した後で集合して、感想などをお聞きして記念写真を撮り散会しました。

     

  参加者の感想
   ・枯葉をたくさん取ってきれいになってよかった。
   ・水質検査の透視度が100センチあり、水がきれいだった。
   ・今日の和白干潟は、人出が多く150人ほどいた。


  今、和白干潟は春たけなわです。海の広場や駐車場にはヒメジョオンの白い花や薄紫のニワゼキショウ、黄色いセイヨウヒキヨモギなどが花を咲かせています。
  海の広場のハマボウも緑の葉を茂らせ、後一月もしたら大きな黄色の花を咲かせるでしょうね。

               




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香椎保育所さくら組の和白干潟自然観察会 報告

                                                        山本 廣子

  日 時:2025年5月23日(金)9:30~11:10 晴れ 若潮 満潮6:32 干潮12:35 
  参加者:香椎保育所さくら組(年長児)36名 先生8名 守る会5名

  昨日まで3回も雨天順延になり、やっと晴れた本日に変更しての実施でした。昨日の寒さとは打って変わって、暑くなりました。
  海の広場は新緑の木立に囲まれて、ネズミムギの穂が出そろっていました。打ち合わせをしてから、浄化実験のためにウミニナを拾いました。
  先日までの雨で木野はやごみが浜辺に多く打ち上げられていましたので、人工ごみを拾いました。
  観察会では、私が始めの挨拶とスタッフの紹介をしてから、鳥の観察をしました。4グループに分かれて、望遠鏡で鳥たちを見ました。

     

  ダイサギやアオサギ、カワウやカルガモ、スズガモなどがいました。最初にキアシシギを見たグループもあります。子どもたちはとても熱心に見ていました。
  鳥が大きく見えることに驚いていました。望遠鏡に触ると、大きく動いて鳥が見えなくなり、先生が望遠鏡を触らないように指導されました。

     

  スコップを持って生き物観察に行きました。アシ原入口付近からアシハラガニがうろうろしていて、たくさん見つかり、捕まえてカニを見せました。
  子どもたちもアシハラガニ捕りに夢中になりました。昨年まではアシハラガニが減っていたので、今年はたくさんいて良かったです。
  沖に向かいましたが、コメツキガニの放浪集団がいて、たくさんのコメツキガニが逃げていきます。久しぶりにこんなに多くのコメツキガニを見ました。盛り上がった砂浜で、コメツキガニ掘りをしました。
  砂団子が周りにたくさん転がっており、巣穴を掘った砂団子と砂浜の砂を食べた残りの砂を団子にした小さな砂団子の話もしました。

     


  子どもたちは夢中でコメツキガニを掘っていました。小さい潮であまり潮が引いていなかったけれど、少し海水の流れがあるところでアサリを探しました。
  素手でアサリを掘るように子どもたちに声をかけました。スコップで掘る子もいました。素手で砂を掘ってみる子もいました。アサリも少し採れて、小さなユウシオガイや大きなオキシジミも浄化実験用に拾いました。
  貝を掘る時間が短くて、余り採ることができませんでしたが、今の時期は生き物が多いことを確認しました。
  ズボンやTシャツまでずぶぬれになって、水遊びになる子もいて、とても楽しかったようです。暑かったので濡れても大丈夫のようでした。
  採取した生きものを観察し、まとめをしました。コメツキガニやアシハラガニがたくさん採れていました。マメコブシガニが1匹見つかりました。

                 

  海の広場に戻り、濡れた服を着替え中でしたが、時間が無いので「着替えながら見てね」と言って、紙芝居を見せながら、和白干潟や干潟の生きもののお話をし、
  アサリの浄化実験の結果を発表しました。ウミニナは最初に集めたので、海水をきれいに浄化していましたので、見せてから皆で拍手しました。

                           

  残念ながらアサリやユウシオガイなどは掘る時間が少なくて少ししか取れず浄化の時間も少なくて、余りきれいになっていませんでした。
  最後に「干潟や自然を守る人になってね」と言うと、皆「はい」と手を挙げました。「ごみを出さないでね」と言うと、皆「はい」と手を上げました。
  ウグイスがさえずっていて、とても気持ちが良かったです。生き物が多くて、子どもたちも元気で積極的で、とても楽しい観察会でした。

     

  観察された鳥:キアシシギ7、カワウ4、ダイサギ5、アオサギ2、スズガモ10、カルガモ2、マガモ2、ウグイス、ツバメ、ハシボソガラス、(ミヤコドリ8 終了後に飛んできた)
  生きもの:コメツキガニ、アシハラガニ、マメコブシガニ、アカテガニ、ウミニナ、ホソウミニナ、アサリ、ユウシオガイ、オキシジミ、ヤドカリ、ツボミガイ、ヤドカリ、オケラ、
       シオカラトンボ、キリギリス、モンシロチョウ、チャマダラセセリ
  植物:花:センダン、ハマウド、コマツヨイグサ、シナサワグルミ、ニワゼキショウ、ハマヒルガオ、シャリンバイ、
    :穂:ハマニンニク、シオクグ、ネズミムギ 
    :実:ギシギシ、ハリエンジュ、ウマゴヤシ、
   海そう:アオサ
  拾ったごみ:10袋 



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第27期 和白干潟の自然観察ガイド講習会「和白干潟の自然と漂着ごみについて!」報告

                                                                  今林 眞由美

  日  時:2025年5月18日(日)13:00~17:30 中潮 満潮12:25 干潮6:11 曇り
  参加人数:17名 
  講  師:宗像 優 氏 九州産業大学 地域共創学部 教授

  今年の1月に行われた「山・川・海の流域会議」主催の新春講演会で、漂着ごみについて講演していただきとても有意義でしたので、和白干潟を守る会の講習会の講演をお願いしました。 
  宗像先生は、唐原川沿いにある九州産業大学で環境や社会について研究されていて、15年ほど前より和白干潟の清掃活動(クリーン作戦)にゼミの学生さんを誘って、参加されています。
  またJEAN主催の「秋の国際海岸クリーンアップキャンペーン」では、学生さんに漂着ごみの内容調査の分別も手伝って頂いています。山本代表も同ゼミで和白干潟についての特別講義をさせていただいています。
  
              

  最初はきりえ館で海洋ごみについて、スライドを使って講義されました。
  「海洋ごみは海上に漂っていたり、海岸に漂着した「漂着ごみ」と海底に沈んでいる「海底ごみ」に分けられる。マイクロプラスチックも、大きなプラスチックが自然環境の中で砕け、
  細分化された「二次的マイクロプラスチック」と製造時点でマイクロ化された「一次的マイクロプラスチック」(歯磨き粉、化粧品のスクラブ材など)に分類される。
  海洋ごみの種類は、人工物、自然物、漁具などに分けられ、数量や種類が多く、細かい破片やかけらが約4割を占めている。
  また陸上起源が大半で、その約9割を飲料、食品などの生活関連のごみが占める。漂着する海岸によって異なり、南日本では五島列島や奄美諸島では発泡スチロールが多く、対馬では漁具が多い。
  海洋ごみは、生態系への影響のほか、海岸機能の低下、船舶の安全航行への支障、漁業活動への被害、景観の悪化、マイクロプラスチックの発生など、影響は大きい。
  漂着ごみは、国民生活に伴って発生するごみが海岸などに漂着したもので、山・川・海へと繋がる水の流れを通じて海岸に漂着したものなので、海岸のある地域だけでなく、
  生活者全体が日頃意識して環境にやさしい暮らしをし、ごみを出さないよう心掛けなければならない。」

     

  「和白干潟は、日本海側では最大規模の干潟で、砂浜、岩礁地帯、アシ原、雑木林へと続く貴重な自然海岸があり、多様な生物の生息地であり、国際的に重要な渡り鳥の飛来地となっている。
  しかし漂着ごみが多く、観察会や毎月行っているクリーン作戦で、たくさんのごみを回収している。主な漂着ごみは、生活関連ごみ(プラスチック類)で、海外由来のごみはほとんど確認されていない。
  これらのごみは唐原川、和白川、五丁川から海に流れてきて波によって打ち寄せられたと考えられる。海岸清掃だけでなく、河川の清掃や流域の方々への啓発も必要。」
  フィールドワークでは、唐原川の浜田橋から川に沿って河口へ向かい、河口右岸からアシ原、砂洲を通って海の広場まで歩きました。浜田橋下の流れではほとんどごみは見られず、クサフグなどが泳いでいました。
  アシ原に行くと空き缶、ペットボトル、弁当容器、お菓子の袋、レジ袋、タバコの吸い殻、大小のプラスチック片など、たくさんの生活ごみがアシの根元に絡まっていました。
  拾いながら進みましたが、今回だけで拾いきれる量ではなく、持ってきた袋と拾った袋をいっぱいにしましたが、まだたくさん残っています。海の広場前には、枯れ葉が大量に筋状に打ち寄せられていました。
  沢山の種類の木の葉があり、強い風で立花山などの木の葉が飛ばされ流されてきたのでしょうか。

     

  きりえ館に戻り、まとめがありました。
  「海岸はごみが多く、生活ごみ(それもプラスチックごみ)がほとんどだった。
  タバコの吸い殻や小さなプラスチック片は、調査では大きなゴミから拾っていくので、集計には現れてきてないが大量にある。
  クリーン作戦などの清掃活動にもっとたくさんの方に参加していただき、漂着ごみのことを知って、意識してもらいたい。」

 
                           


  講師に聞きたい事、話してほしいことの解答
   1、マイクロプラスチックの対策は?
      プラスチック製品のポイ捨て禁止。
   2、プラスチックごみの国の対策は?
     2019年海洋プラスチックごみ対策アクションプラン策定から始まり、2020年レジ袋有料化、2022年プラスチック資源循環促進法施行など
   3、プラスチックごみのリサイクルについて。
     福岡市近郊の古賀市などではプラスチックのリサイクルが進んでおり、福岡市も令和8年中の導入に向け、今は市内9カ所の公共施設で分別回収を行っている。
   4、外でのポイ捨て対策について。
     ゴミ箱の設置も考えられるが、設置したら別の問題が発生する。個人のモラルの問題になる。
   5、人工芝の問題について。
     素材を紙などの自然素材にするなどの研究もされている。
   6、私たちの暮らしの中でできることは?
     プラスチック製品をなるべく使わない。プラスチックごみはポイ捨てせず、決まりに従って捨てる。ごみは積極的に拾う。
   7、和白干潟に流れ着くごみの主な発生源はどこだと考えられますか?
     和白干潟に流れ込む川の流域(唐原川、和白川、五丁川)
   8、季節や天候の変化によってごみの量や種類に影響がありますか?
     大雨や強風になれば、周辺のごみや草木もたくさん流れてくる。時には大きな流木もある。
   9、ごみ対策として、成功している事例や参考になる他地域の取り組みはありますか?
     スポーツごみ拾いで量や種類を競う。漂着物でアート。広島県宮島町では、ごみ拾いで街コンなど。

  感想:
   人工ごみ、自然ごみと分別するが、自然ごみという呼び方は違和感がある。自然ごみについては山の荒廃なども関係ある。
   メーカーでも空容器の回収、リサイクルと工夫している。外海などは漁具が多くある。福岡市も早く分別回収を始めてほしい。
   ごみのポイ捨ては個人のモラルの問題で、ポイ捨てに罰金を科すればどうだろう。
   子供たちのためになると思い参加した。学校でごみを拾うことや陸上のゴミが海までつながっていることを体験してほしい。
   ごみがたくさんあって、すぐにごみ袋がいっぱいになった。大学でも海岸清掃などを単位の一つにして、学生全員に履修してもらうといいのではないか。
   アオサが小動物に、それが魚や鳥たちに繋がり、山と川は海へと繋がる、繋がりの大切さを感じた。
   素晴らしい方々にお会いできて、とても良い会だった。
   宗像でも分別回収している

  本日の会に福岡市科学館にお勤めの方が個人で参加されていました。科学館には和白干潟のジオラマがあり、クロツラヘラサギなどの映像も流れているそうです。実際を体験し、仕事に生かしたいと参加されたそうです。
  野外活動ではクロツラヘラサギが4羽現れました。南区から参加のご家族はお子さんも熱心に講義を聞かれ、野外では好奇心旺盛で楽しそうでした。

                   

  有意義で興味深い講義をありがとうございました。参加者の意見交換も良かったですね。多くの学びがあり充実した内容となりました。ご参加ありがとうございました。
  より多くの方々に知っていただく機会を増やしていきたいですね。

  観察されたもの
   鳥   :クロツラヘラサギ4、キアシシギ2、カルガモ、オナガガモ、アオサギ、ダイサギ、カラシラサギ1、ウグイス(声)、カワラヒワ、トビ、ハシボソガラス、ミヤコドリ(午前中に9)、チュウシャクシギ1、
        ハジロコチドリ1
  
     


   生きもの:ウミニナ、ホソウミニナ、コメツキガニ、ハマトビムシ、モンゴウイカ(死骸)、アカクラゲ、ミズクラゲ、アシハラガニ、クサフグ
   花   :スイカズラ、ツルムラサキ、ハリエンジュ、センダン、ノイバラ
   穂   :ハマニンニク、シオクグ

                         


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「環境省モニタリングサイト1000」2025年度春期シギ・チドリ調査3回目報告

                                                             山本 廣子

  ●春期シギ・チドリ調査3回目(博多湾東部と今津)を行いましたので報告します。

  博多湾東部では5/13(火)に3回目の調査を行いました。4か所に分かれて調査し、調査結果をまとめました。
  ミヤコドリ13羽、シロチドリ2羽、ハマシギ35羽、アオアシシギ6羽、キアシシギ51羽、イソシギ6羽、ホウロクシギ1羽、チュウシャクシギ16羽の8種130羽がカウントされました。
  他にはヘラサギ1羽、クロツラヘラサギ3羽、ミサゴ2羽が観察されました。

  5/13の博多湾東部は良く晴れて、暑くなりました。今年はアサリが少ないそうで、潮干狩り客は全体で31人でした。鳥は種類が多く、羽数も少し多めに見られました。
  キアシシギやホウロクシギ、チュウシャクシギなどの春の渡り鳥が見られました。ミヤコドリがまだ残っており、和白干潟に13羽がいました。香椎と奈多にハマヒルガオの花が咲いていました。

     

  あちこちでセンダンやスイカズラ、トベラ、シャリンバイ、ノイバラ、ハマウドなどの花が咲いていて、きれいで良い香りがしました。

      


  和白干潟にはミズクラゲがたくさん打ち寄せられていました。キアシシギが全体に多くいました。多々良川河口のクロツラヘラサギは繁殖羽になっていませんでした。
  ハマシギは名島にいました。多々良川上流にササゴイがいました。

     
 
  今津では5/17(土)に3回目の調査を行いました。
  コチドリ3羽、トウネン11羽、ハマシギ2羽、アオアシシギ6羽、キアシシギ26羽、イソシギ1羽、チュウシャクシギ2羽の7種51羽がカウントされました。
  他にはクロツラヘラサギ8羽、ヘラサギ1羽、アマサギ1羽、チュウサギ2羽、ミサゴ2羽、オオヨシキリ15羽、ヒクイナ1羽が観察されました。

  5/17(土)の今津は晴れで、満潮時でした。対岸の堤防上に釣り人がいたために、堤防上にシギ・チドリ類がいませんでした。
  堤防上から河口側端の林床や水際・転石に、シギ・チドリ類が集まって休息していました。日陰や木の根に隠れていたりしてジッとしており、カウントには苦労しました。
  後背地の蓮田は、1ヶ所になっていました。それ以外の田には、まだ水は入っていませんでした。

  調査参加者は、博多湾東部は8名、今津は2名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
  
     




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定例探鳥会報告 和白海岸

                       今林 眞由美

  2025年5月11日-曇りー
  【観察鳥種】34種
  【参加者数】16人 守る会6人
  【担当者】山本廣子、今林眞由美
  【コース】和白4丁目海岸→海の広場→アシ原入口

  曇り空でしたが、昨夜の雨で空気は澄んでいて爽やかでした。今月の探鳥会は「愛鳥週間(バードウィーク)」で、福岡県と共催でした。
  福岡県筑紫保健福祉環境事務所地域環境課の山口さんから「愛鳥週間探鳥会」の挨拶がありました。
  公園では木々が若葉になり、トベラのクリーム色の花のいい香りが漂っています。スズカケノキは緑色の小さな実を付けています。

  和白4丁目の市道から浜を望むと、風が強く波音も聞こえます。イソシギが飛んで行きました。
  ダイサギが5羽「飛んでいる姿を見てください」と言ってるように、目の前を何度も旋回して浜におりていきました。
  RKBの鉄塔の支線には、カワウが一羽とまって休んでいます。キジバトが生垣にいました。浜に下りると、昨日の強風で、ミズクラゲとアカクラゲがたくさん打ち上げられていました。

                   

  砂浜にソリハシシギとイソシギ、キアシシギがせわしなく動いています。砂洲にはホウロクシギとミヤコドリが見えます。チュウシャクシギもいて、ホウロクシギと特徴を比べることができていいね、という声が聞こえました。
  
     


  尾羽がふさふさのダイサギ、2本の冠羽を揺らしたコサギと、ぼさぼさ冠羽のカラシラサギもいました。 
  海の広場ではノイバラやシャリンバイの白い花が満開でした。大きなハマウドの花がもうすぐ開きそうです。ソリハシシギの中に、小型でキジバトの羽根の模様によく似たトウネンもいました。

     

  波打ち際にメダイチドリも見つけました。 沖の海上には、嘴の根元が白く見えたので、スズガモの雌のようです。まだいたのですね。
  アシ原入口で鳥合わせをした後、筑紫保健所の山口さんから「多くの鳥が観察できて、感動しました。この自然を守っていきたいですね。」という挨拶がありました。

                               

  移動した距離は、普段より短かったのですが、沢山の種類の鳥をじっくり観ることができ、充実した探鳥会になりました。
  「愛鳥週間」なのに鳥たちに歓迎されているように感じました。参加された皆さま、お疲れさまでした。ありがとうございました。

  【参加者の感想】
    ◆メダイチドリが可愛かった。
    ◇カラシラサギが見られて良かった。
    ◆ミヤコドリとソリハシシギが可愛かった。
    ◇チュウシャクシギとホウロクシギの違いが分かった。
    ◆多くの種類が見られた。

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「環境省モニタリングサイト1000」2025年度春期シギ・チドリ調査2回目報告

                                                              山本廣子

  ●春期シギ・チドリ調査2回目の報告をいたします。

  博多湾東部では4/28(月)午後に2回目の調査を行いました。全国一斉調査です。ミヤコドリ20羽、コチドリ3羽、シロチドリ3羽、ハマシギ13羽、アオアシシギ7羽、キアシシギ18羽、イソシギ8羽、
   ホウロクシギ2羽、チュウシャクシギ38羽の、9種112羽がカウントされました。他にはヘラサギ1羽、クロツラヘラサギ7羽、ミサゴ3、カンムリカイツブリ2羽が観察されました。

  4/28の博多湾東部は午前中は雨でしたが、午後は晴れて気温が低く過ごしやすかったです。大潮の干潮時で、潮干狩りの人が干潟に多く入っていましたが、アサリは余り取れていないようでした。
  和白干潟が26名で一番多く、全体で54名でした。クロツラヘラサギは和白干潟に7羽いました。ミヤコドリはまだ20羽が和白干潟や奈多のカキ礁にいました。
  香椎や奈多や和白でもトベラの花が満開で、海の広場付近ではシラフジやノイバラなどの花が満開できれいでした。木々の緑が美しかったです。

     

  チュウシャクシギが雁ノ巣に9羽と香椎に26羽、多々良川に3羽いました。和白では珍しくアオアシシギが2羽いて活発に動いており、多々良川にも5羽いて100m間隔で捕食中でした。
  和白干潟にはオナガガモやスズガモがまだ残っていました。名島のハマシギは夏羽でした。多々良川河口にコチドリがいました。

     

  多々良川河口ではハリエンジュ、ヘラオオバコ、セイヨウヒキヨモギの花が満開でした。和白付近ではシャリンバイ、アキグミ、ハマダイコン、シロバナマンテマなどの花がきれいでした。
  ヒメコバンソウの実が揺れて可愛かったです。

     

  今津は5/2(金)に2回目の調査を行いました。全国一斉調査です。ハマシギ46羽、アオアシシギ8羽、キアシシギ12羽、イソシギ1羽、ソリハシシギ2羽、チュウシャクシギ6羽、
  セイタカシギ1羽の、7種76羽がカウントされました。他にはクロツラヘラサギ8羽、ヘラサギ1羽、カンムリカイツブリ2羽が観察されました。

  5/2(金)の天気は晴れでしたが、風が強く寒かったです。河口まで農道を歩きました。キンポウゲの花が空き地一面に咲いていて、とてもきれいでした。
  セッカやオオヨシキリの声が盛んに聞こえました。河口の護岸に出て今津干潟から瑞梅寺川河口を見ていきました。満潮に近くて、干潟は出ていませんでした。
  河口の中州にクロツラヘラサギやヘラサギが休んでいます。セイタカシギやチュウシャクシギやアオアシシギやハマシギなども、中州から護岸にかけて休んでいました。

                   

  畑や護岸の道にマツバウンランやユウゲショウが咲いていました。レンゲ畑に白いダイサギが映えてきれいでした。

                  

  調査参加者は、博多湾東部では8名、今津では3名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。

     

                    


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