最近の和白干潟
2025年6月
「ラブアースクリーンアップ2025」参加の和白干潟クリーン作戦と自然観察 報告(6月28日)
田辺 スミ子
●日 時:6月28日(土)15:00~16:40
●参加者:23名 : 一般7名(九産大宗像ゼミ学生3名、福工大生3名、個人参加1名)守る会16名
●回収ゴミ:22袋:可燃ゴミ:21袋(プラスチックゴミ5袋、草木類16袋)不燃ゴミ:1袋)粗大ごみ:流木:2本
●見られた鳥:クロツラヘラサギ6羽、アオサギ2羽、ダイサギ3羽、カワウ12羽、ウグイス1羽
●見られた花:マサキ、ヒメヒオウギズイセン、トウネズミモチ、アカメガシワ(雌花、雄花)、ヒメジョオン、ハマハナセンブリ、メリケンムグラ、ハマゼリ
●実:ハマウド
●穂:ヤマアワ、ヒトモトススキ
●つぼみ:ハマボウ
●生きもの:コメツキガニ、アシハラガニ、ウミニナ、ホソウミニナ、ウスバキトンボ
本日のクリーン作戦は、「ラブアースクリーンアップ2025」参加のクリーン作戦でした。今回はテントと飲み物も少し用意をしました。始めに回収したゴミを入れる袋の説明をしました。
定例のいつものクリー作戦と違い、ラブアース用の袋で3分類に仕分けしました。それぞれ袋を持ち、海の広場中心にアシ原までを人工ゴミと自然ゴミを中心に集めました。
自然ごみは海の広場のセイタカアワダチソウや、オオブタクサ、スイバやギシギシで実が枯れたものなどを数名で抜き取りました。打ち上げられた木の葉類を、ほうきで掃いて集めました。
人工ゴミはプラスチック類のペットボトルやビニール類を拾いました。梅雨明けで風もあまりなくとても蒸し暑く感じました。
早めに終了し、輪になり本日の成果を話し、感想をお聞きしました。福工大生の取材を兼ねた参加も有りました。最後に記念撮影をして散会しました。参加の皆様お疲れ様でした。
和白干潟ではアシが青々と茂り、後背地の緑も色濃くなりました。アシ原入り口の奥には、ヤマアワの穂が出て、傍には株になった若いヒトモトススキの穂が出ていました。
海の広場にはハマゼリが生えており、手に採ると良い香りがします。ハマボウの若木も育って小さなつぼみを沢山付けています。
海の広場の後背林にはタブの木やナンキンハゼ、トウネズミモチ、アカメガシワ、マサキなどの花が満開でした。
参加者の感想
●福工大生は初めての参加でプラスチックゴミが多かった、大学でも参加を呼び掛けてみる。同時に、クリーン作戦に参加したきっかけを聞き、数名が答えた。
●一般の人は、あすみんホームページを見て参加された。
●九産大生は、2回目の参加で暑かったが、生き物やウグイスの声が聞かれて良かった。
今林眞由美
2025年6月8日 曇り
【観察鳥種】25種
【参加人数】14人 守る会7人
【担当者】 南のり子、今林眞由美
【コース】 和白4丁目海岸→海の広場→アシ原→砂洲
曇り空で暑くなく活動しやすかったです。集合した公園では、サンゴジュの白い小さな花や、キョウチクトウのピンクの花が咲いています。スズメやツバメが飛んできて、遠くからイソヒヨドリのさえずりも聞こえていました。
和白4丁目市道から海上を覗くと、RKBの鉄塔にカワウが3羽とミサゴもいます。 ミサゴはこちらを背にしてとまっていて、頭の白い羽根が風になびいているのが見えトビでないことが確認できました。
和白川河口の枯れ枝にキアシシギが4羽みんな片足でとまって休んでいます。浜辺にいると水に隠れたりして見えにくい黄色い足がよく見えました。
ササゴイがもうペアになったのでしょうか、2羽仲良く河口から海に向かって飛んでいきました。
駐車場の空き地を通ると、セイヨウヒキヨモギの黄色、ニワセキショウの薄紫、ハナハマセンブリのピンクの花が一面に咲いています。クマノミズキの木の白い花もありました。
海の広場ではすぐ近くの木からウグイスの声が聞こえます。ずいぶん長い間探しましたが、姿は確認できませんでした。ヒヨドリやムクドリの声も聞こえ、キリキリと鳴きながら、カワラヒワが数羽飛んでいきました。
唐原川左岸にいたチュウシャクシギ2羽が時間がたつと、砂洲の沖にきて観察しやすくなりました。沖にカルガモと頭部の白い部分が多くホオジロガモの雄のように見えたスズガモの雌もいました。
今日は、ラブアースクリーンアップで、町内の方々が海岸の清掃をされ、葦原の中のごみも綺麗になっていました。人がたくさん浜に出ていたせいか、鳥は少なく、朝見かけたミヤコドリもいませんでした。
チュウシャクシギをじっくり観察でき、ゆったりとした観察会でした。参加の皆さまありがとうございました。
感想:
ウグイスの声が聴けてよかった。
スズガモの判別が難しかった。
ミヤコドリが見られなくて残念。
チュウシャクシギがじっくり見られた。
キアシシギ、チュウシャクシギとシギが2種も見られた。
潮が引くのが早くて驚きました。
松田 元
日 時 :2025年6月4日(水)9:35~11:30 小潮 満潮:4:28 干潮:10:35 快晴
参加者 :和白小学校4年生3クラス 94名と先生5名 守る会8名
回収ゴミ:5袋
快晴の好天に恵まれ、日差しは強いながらも北風が心地よく絶好の観察会日和となりました。
子どもたちは和白小学校から約2キロの道のりを、歩いてやって来ます。今年もみんな元気よく大きな声であいさつして、海の広場に入ってきました。
山本代表が初めの挨拶をし、ガイドを紹介した後、バードウオッチングに入りました。渡りのシーズンが終わっていて、干潟に鳥が少ない季節です。
それでもチュウシャクシギが2羽、近くの水際でエサをついばんでいる所を望遠鏡で覗くことが出来ました。
今年はアシハラガニが復活していることを事前に確認していたのでアシ原に向かいましたが、なぜかこの日はアシハラガニの姿が思ったほど見られず、残念でした。
当初の予定通り沖の砂が盛り上がっているところで、コメツキガニの巣穴をスコップで掘りました。子ども達は、たくさんの巣穴を夢中でほり、潮の引いた広々とした干潟を楽しんでいました。
次に浄化実験用のアサリ掘りをしました。予想に反してアサリが多く、大きなアサリやオキシジミを見つけることが出来ました。
子ども達は心地よい海風を感じながら、ゆっくりと最終地点の和白川河口に向かいました。
和白川河口では望遠鏡でハクセンシオマネキを観察した後、集合して輪になって皆で採った生きものの確認をし、アサリやウミニナの海水浄化実験の結果を見てもらいました。
アサリやウミニナは海水を綺麗に浄化していました。この後、山本代表が紙芝居を使って和白干潟がどこにあるのか、どのような役割を果たしているのかを話しました。子ども達はみんな一生懸命話を聞いて目を輝かせていました。
干潟にはこんなに多くの生き物がいて、四季折々に姿を変え色を変える自然の宝庫であることを多くの子供たちに知ってもらいたい、そして大人になっても自然を守り大切にすることが出来る人になってもらいたいと思います。
観察された鳥:クロツラヘラサギ(3)、ダイサギ(2)、キアシシギ(6)、チュウシャクシギ(2)、アオサギ(2)、トビ(2)、ミサゴ、ツバメ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ
生き物:アシハラガニ、コメツキガニ、マメコブシガニ、ケフサイソガニ、オサガニ、アサリ、オキシジミ、ユウシオガイ、シオフキガイ、オオノガイ、ウミニナ、ホソウミニナ
ヤドカリ、ツボミガイ、タマシキゴカイの糞塊、ミズクラゲ、アカクラゲ、ハゼ、エビ、スナジャワン(ツメタガイの卵のう)
植物:花:ハマウド、ギシギシ、シロツメクサ、セイヨウヒキヨモギ、ヒメジョオン
穂:ハマニンニク、チガヤ