最近の和白干潟
2025年11月
久山中学校特別支援学級の和白干潟自然観察会 報告 (11月17日)
チームダンロップ未来プロジェクト(ダンロップグループ)の和白干潟の観察会とクリーン作戦報告(11月15日)
田辺 スミ子
時 :2025年11月17日(月)11:20~13:10 曇り 中潮 満潮8:07 干潮13:40
参加者:久山中学校特別支援学級中学生(1年、2年、3年)8名 先生3名 守る会3名
久山中学校では今回が初めての和白干潟観察会でした。朝から曇り空で少し風も有りましたが、生徒たちは先生に引率されて元気よく海の広場に着きました。ついてから長靴などに履き替えて干潟に入る準備をしました。
先に浄化実験の為のウミニナを拾って貝のボトルに入れ、準備しました。今回はウミニナもたくさん見つかりました。
山本代表が生き物の手袋を使って挨拶をして、ガイドを紹介ました。次に中学生の代表の挨拶がありました。
望遠鏡で野鳥の観察をしました。ミヤコドリやシロチドリやカモ達、ミサゴなどを見てもらいました。子ども達は野鳥たちに興味津々で、良く見ていました。
次に干潟に入りコメツキガニの巣穴を探しましたが、寒かったためか、残念ながら全くありませんでした。代わりに干潟の上にはいろんな鳥たちの足跡が沢山ありました。少しずつ沖に向かい二枚貝を集めました。
アサリや大きなオキシジミを採りました。オキシジミはとても大きくなっていました。生徒たちは山の中の子どもたちで、海が珍しくてとても楽しそうでした。澪筋を超えて遠方の方まで行った子もありました。
アオサや、オゴノリ、ボウアオノリ、貝では珍しく大き目のソトオリガイが見つかりました。帰り際にもう一度コメツキガニの巣穴を探しましたが、やっとコメツキガニを1匹だけ見つけることができ紹介しました。
マテガイを掘るために塩を持ってきた子もいました。干潟からの帰りには、ごみを拾いながら帰りました。最後に海の広場で、採ってきた生き物のカニ、貝、海草の紹介をしました。
次に山本代表が紙芝居を使って和白干潟のことを詳しく話しました。今日見た野鳥の紹介もしました。最後に生徒から挨拶がありました。
生徒たちはお弁当を食べてから、電車で帰りました。子どもたちがとても楽しんでいて、嬉しい観察会でした。
観察された鳥:ミヤコドリ、ハマシギ約110、シロチドリ30、ミユビシギ、ミサゴ2、ホウロクシギ1、ダイシャクシギ1、コサギ1、マガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、スズガモ、カンムリカイツブリ、ホオジロガモ
生きもの:コメツキガニ、アシハラガニ、ウミニナ、ホソウミニナ、アサリ、ユウシオガイ、オキシジミ、ヤドカリ、シオフキガイ、ソトオリガイ、アラムシロガイ、ハマトビムシ、フナムシ、イトゴカイ
植物:
花:ウラギク、ナワシログミ、クコ
穂:アシ、オギ、ダンチク、
実:マサキ、アキグミ、ナンキンハゼ、クコ、シャリンバイ、スズメウリ
紅葉:ハゼ、サクラ、アキニレ、ナンキンハゼ、
綿毛:ホウキギク、ウラギク
海そう:アオサ、オゴノリ、ボオアオノリ
チームダンロップ未来プロジェクト(ダンロップグループ)の和白干潟の観察会とクリーン作戦報告
海野 達巳
日時:2025年11月15日(土)13:00~15:00(若潮)満潮・6:28 干潮・12:31 天気:快晴
参加人数:24名 ダンロップ24名(子供2名、スタッフ3名) 守る会6名
回収されたゴミ:15袋(自然ゴミ:10袋、可燃ごみ:3袋、不燃ごみ:2袋)
快晴で微風、11月中旬としては暖かく気持ちの良い天気でした。砂浜にはアオサがほんの少しある位で、砂州やアシ原にも人工ゴミは殆どがありませんでした。
海の広場に集合して、日本ユネスコ協会連盟の尼子さんから、プロジェクト未来遺産運動について説明がされました。
守る会の山本代表の挨拶で、今年はいつも清掃で回収して頂いているアオサが真夏の猛暑で少ないため自然ゴミ・人工ゴミのゴミ拾いのお願いをしました。続いてダンロップの代表お二方からの挨拶があり観察会が始まりました。
今年も遠く宮崎県都城からも来られていました。
鳥の観察では、和白川の河口にミヤコドリ、ハマシギ、ホウロクシギが採餌する姿や、杭にとまっているミサゴを観察しました。ヒドリガモやオナガガモ、マガモも観られました。
砂洲へ移動して、小さい丸い巣穴を掘ってコメツキガニを探しました。穴の掘り方を皆さんに教えながらコメツキガニの姿を観察しました。カニの巣穴はたくさんあって、甲幅1センチ程の大人のカニが多く見られました。
今回は海の広場沖でもアサリが多く見つかり、オキシジミも数個取れました。ウミニナの浄化実験の為のウミニナを拾いましたがヤドカリが多く、浄化実験の為のウミニナの数を確保するのが大変でした。
他にもガザミやソトオリガイ、アラムシロガイなどを見ることが出来ました。砂洲まで戻って、採取した生きものを紹介しました。
それから、アシ原で打ち寄せた木の枝等の自然ゴミを中心に、一輪車やリヤカーを使って回収しました。福岡市がプラスティックごみを未だ可燃ごみとしていることに数名の方が驚かれていました。皆さん積極的にたくさん回収していただきました。
海の広場前の浜で集合写真を撮りました。紅葉しはじめた砂浜のハマボウの木やナンキンハゼを見た後、山本代表が紙芝居で和白干潟の歴史や自然を紹介し、自然を守るために私たちが出来ることを話しました。
アサリの海水浄化実験の結果を発表し、皆さんその浄化力に感心されていました。最後にダンロップタイヤ九州の村本社長が挨拶をされて、観察会とクリーン作戦を終了しました。
参加の皆さんは、鳥たちの観察やコメツキガニや貝ほりなど観察会を大変楽しまれ、清掃をしっかりされ、充実した活動になりました。
観察されたもの
野 鳥:ミヤコドリ、ホウロクシギ( 1 )、ダイシャクシギ(1)、オオソリハシシギ(1)、ハマシギ(100)、シロチドリ(10)ミサゴ(4)、アオサギ、コサギ、ダイサギ、カワウ、ダイゼン、カンムリカイツブリ、マガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、スズガモ
生き物:コメツキガニ、ガザミ、ハマトビムシ、アサリ、オキシジミ、ソトオリガイ、アラムシロガイ、クルマエビ、ウミニナ、ホソウミニナ、ヤドカリ、ツボミガイ、イトゴカイ
植 物:
花:ナワシログミ、ウラギク
穂:ダンチク、オギ、アシ、キンエノコロ
実:アキグミ、シャリンバイ、ナンキンハゼ、マサキ、スズメウリ、ノイバラ
紅葉:ナンキンハゼ、ハゼ、ハマボウ、アキニレ、サクラ
海 藻:オゴノリ、アオサ、ボウアオノリ
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山本廣子
2025年11月9日-雨のち曇りー 探鳥会直前まで雨が降り、参加者は少なかったです。集合した公園では、サクラの葉が紅葉し、サンゴジュの実も赤や黒に熟れていました。
和白川河口で干潟を見ました。岸辺の家の屋根にカラスとカササギがいました。和白川の堤防付近にオオバンの群れがいて、海の広場の方向にミヤコドリやホウロクシギがいました。

11月になってもまだまだ暑いので、秋の渡りのホウロクシギやオオソリハシシギがまだ残っています。カモたちも増えてきません。
海辺を歩いて観察しました。海の広場の前や唐原川河口付近にも、ミヤコドリがいます。合わせて41羽になり、今までで最高羽数です。沖にカンムリカイツブリが30羽くらいいました。
唐原川河口付近にカワウの1000羽もの大群がいて、休んだり暴れたりしています。カモたちはオナガガモとヒドリガモが多かったです。他のカモたちはまだ多くは来ていません。

海の広場では薄紫色のウラギクが咲いていて、きれいでした。ハママツナやイソホウキギもだいぶ赤く色づきだしました。
しかし樹林帯のナンキンハゼなどの木々はまだ紅葉しておらず、なかなか秋が深まりません。アキグミやノイバラには赤い実が生っていました。寒くなって、冬鳥のカモたちが早く渡ってきてほしいですね。

【参加者の感想】
◆ミヤコドリが41羽にもなった。
◇カササギを近くで見られて良かった。
◆秋の渡りのホウロクシギがまだ残っている。
◇ウラギクがきれいだった。
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