2018年度連携活動
2014年度連携活動
2013年度連携活動
2012年度連携活動
2011年度連携活動
2010年度連携活動
「バードウォッチングin和白干潟2018」報告
今村 恵美子
日 時:2018年12月8日(土)10時~12時 曇り時々晴れ 大潮、満潮10:42
場 所:和白干潟海の広場
参加者:23名(スタッフ含む)和白干潟を守る会6名、港湾空港局2名、WF1名、循生研1名
この冬一番の寒さと随分前から予告されていた日でしたが、思いのほか陽射しが出て、風もそれほど強くなく、無事に実施できました。参加者は女性がほとんど、男性は寒さを敬遠してこなかったのか、と思ってしまいました。若い家族連れが2組。若い女性のグループや単独参加が目立ちました。
9時にスタッフが集合し、受付やノボリ、望遠鏡、写真パネルなどの用意をしましたが、開始時刻に一般参加者はわずか2名という有様。やがて徐々に参加が増え、終わるころに来る家族連れもありました。
始まる前には、南さんが海ノ中道大橋の向こうに蜃気楼が見えることに気づき、対岸の家々やマンションが海に浮かんでいるようなファンタスティックな光景を見ることができました。山本さんによれば、時々見られる現象だそうですが、初めて見た人は一様に驚いていました。
10時過ぎに開会、趣旨説明はウェットランドフォーラムの松本さん、続いて鳥の解説は守る会山本代表。山之内さん手作りのイーゼルに立てかけられた鳥の写真や、干潟の紙芝居を使って、丁寧な説明がありました。次に港湾空港局が渡り鳥ビンゴの説明をしました。観察出来そうな鳥のシールをカードに貼って、正解したら賞品をゲットできる仕組みです。
<鳥の紹介> <カワウ>
望遠鏡を覗いていると、真っ黒なカワウの2000羽くらいの大群が唐原川方面からいきなり出現し、目の前をざあっと横切って奈多方面に飛んで行きました。そのダイナミックな動きに一同大興奮!しかも観察が終わるころに再びこの群れはアシ原前の砂洲に降りたち、真っ黒な押しくらまんじゅう状態で皆を喜ばせました。
<クロツラヘラサギ> <ツクシガモなど>
上空にはクロツラヘラサギが2羽(ペアでしょうか?)飛んできて旋回していましたがなかなか着陸せず、最後にはカワウより前に砂洲に降り立ちました。干潟近くの老夫婦はクロツラヘラサギが見たい、と言って参加されたのですが、途中であきらめて先に帰ってしまわれた後でした。ツクシガモも増えて27羽が波間に浮いていました。ミヤコドリは最初に近くで見られましたが、途中飛んでなかなか干潟に降りませんでした。だんだん引いてきた砂洲近くに団体で降り立ち、美しい姿がしっかりと見られました。
<干潟を舞うミヤコドリ> <ダイシャクシギなど>
<バードウオッチング> <鳥あわせなど>
最後の鳥合わせではミヤコドリ25羽、クロツラヘラサギ2羽、ダイシャクシギ1羽、ミサゴ2羽、カンムリカイツブリなど20種が観察されたことがわかりました。ビンゴの景品は山之内さん特製の和白干潟の四季の下敷きです。冬シリーズが人気でした。感想では、「こんなにたくさんの鳥が見られて大満足です」「これだけの鳥たちが見られる環境を守ってくださっていることに感謝です」との声がありました。
鳥たちの種類も多く、次々と飛び交う群れや降り立つ鳥、波間の鳥など飽きることなく観察できて、終了が名残惜しそうな様子でした。寒さにめげず参加してくださった方たちに渡り鳥たちの活発な動きを見てもらうことができて、私たちも嬉しく思いました。
<今日見られた鳥>
ヒドリガモ、オナガガモ、ツクシガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ、マガモ、スズガモ、ホシハジロ、カンムリカイツブリ、カワウ、コサギ、アオサギ、クロツラヘラサギ、ミサゴ、トビ、ミヤコドリ、ダイシャクシギ、イソシギ、ハクセキレイ、オオバン
九州産業大学特別講義報告「行政学、地方行政論、宗像ゼミナール」
田辺スミ子
日時:11月17日((土))13:00~14:30
場所:九州産業大学1号館S101教室
参加:45名(守る会:4名)
講師:山本 廣子(和白干潟を守る会代表)
議題:「未来につなごう和白干潟!」
今年も山本さんの講義が九産大宗像ゼミで有りました、毎日新聞社の方が取材に来られていました。山本さんは、まず生きものの手袋を使いながら挨拶しました。皆さんの九産大の近くに和白干潟が有り、東アジアの渡り鳥の渡来地として重要な干潟であること、博多湾の海岸線はどこも埋立てられてしまっているが、和白干潟は自然海岸のある干潟として「日本の里100選」に選ばれたこと、「和白干潟を守る会は、環境保全活動に取り組み今年で30年なります。ラムサール条約登録に向けて、署名を集めて市議会に提出したが継続審議になったこと、ラムサール条約に登録されて、未来に残したいと願っています。」と話しました。
<挨拶> <講義のようす1>
和白干潟の自然・和白干潟について・和白干潟を守る会の保全活動・皆さんに望むことをテーマごとにプロジェクターと、ビデオの映像を見ながら、また、きり絵の映像を映しながら四季折々の自然があること、貴重な塩生植物のハママツナがあり秋には紅葉すること、ハマニンニクやウラギク、夏にはハマボウが咲くこと。渡り鳥では、守る会の会長ミヤコドリやクロツラヘラサギ、ツクシガモなど、他にもたくさんのカモ達が越冬することなどを話しました。
保全活動はでは、子供から大人までの自然観察会、クリーン作戦、調査(鳥、水質、砂質、ゴミ)が柱になっており、グラフを示してよく分かるように説明しました。和白干潟は埋立てられなかったが、沖に人工島が出来てからは、博多湾流が反時計回りに流れ込んでいたのが遮られてしまい、環境が悪化してアオサが異常発生し、渡り鳥が減少したことなどを話しました。近年ではゴミがやや少なくなっている事や、11月25日には和白干潟まつりがあること。和白干潟通信やリーフレットなどを発行して、和白干潟の自然を知らせていること。和白干潟の保全には、和白干潟の集水域である山川海の連携が必要で、2012年7月から立花山や唐原川流域のグループといっしょに保全活動をしていること。また海底湧水のビデオを見て、和白干潟には自然海岸があるおかげで、如何に海底湧水が多く湧きだしているかを丁寧に説明しました。和白干潟の海水に比べて酸素が10パーセントも多く含まれており、静穏域でありながら如何に底生動物やアサリなど2枚貝が多くいるかを話しました。
<講義のようす2> <講義の合間にマジック>
最後にマジックで、山、川、海がつながっていることを見て貰いました。このマジックは分かりやすいようで喝さいを受けました。一般の方も3名ほど参加して色々と質問しておられました。質問や感想では「人工島ができてから、なぜアオサの異常発生が増えたのか。」や「クリーン作戦に参加しているが、話を聞いてその意義が良く分かった」「なぜ福岡市は和白干潟をラムサール条約に登録しないのか」などがありました。
アオサのお掃除大作戦第2回報告
今村 恵美子
日 時:2018年9月23日(日・祝)13:00~15:30
場 所:和白干潟海の広場周辺
参加者:110名 うち港湾空港局2、WF松本1、循生研3、守る会7
第1回の9月8日は雨で中止でしたが、今日は薄曇りのち晴れで暑くなりました。アオサは前日の守る会クリーン作戦で回収した時と変わらず沿岸部に大量に堆積した状態で、一日でまた増えた感じで、しかも温度が高くなったため、ヘドロ臭くなっていました。
荒牧さんが午前中から来て駐車場の草刈りや広場の草刈りをしてくださっていました。受付は守る会(南さんと私)で担当しました。
参加者は110名で予想より多く、イオンチアーズクラブの子どもたちやスタッフが44名、循生研の関係の九産大生も10人くらい、先月クリーン作戦に参加した福岡高校生物部の女子生徒5名、親子連れなどで干潟はにぎわいました。
はじめに挨拶を松本さん、続いてアオサ回収の意義について藤井さんから話があり、アオサの再利用について循生研が説明し、山之内さんが作業方法について説明をしました。
アオサ回収のようす アオサ回収のようす
昨年までは沖のある地点を囲って、その範囲のアオサを回収する作業を行って、中間地点まで運び、いったん写真撮影をしてさらに置き場まで運ぶというやり方でしたが、今回はアオサが沿岸部に深く堆積しているので、沖に出ないで沿岸部のアオサをそのまま回収してもらいました。昨年より距離が短かったので、楽だったという声も聞きました。
子どもたちや若者が中心にみんなで頑張って、ネットで417袋回収しました。参加者一人当たり4袋近く回収できたことになります。集めたアオサを前に記念写真を撮影し、広場に戻って水分補給してから、今日の振り返りをしました。
記念写真 ふりかえり
今年はスポンサーが広島豪雨でスポーツドリンクが製造できず提供されなかったため、和白干潟保全のつどいの構成団体が色々な飲料を持ち寄り、紙コップで提供しました。スポーツドリンクはあっという間になくなり、その他も不足するのではと心配しましたが、大丈夫でした。最後にスタンプを押したカードとお菓子を渡し、終了しました。途中、小学生男子一人が頭痛を訴え、木陰のシートで頭をタオルで冷やして休んでもらいました。軽い熱中症のようでしたが、まもなく回復しました。
干潟では、荒牧さんが望遠鏡を設置して、カルガモ7羽、カワウ80羽余り、アオサギ5羽、ダイサギとコサギ9羽、ミヤコドリ3羽、ソリハシシギ1、ミサゴ5羽が観察でき、またアキニレの花、ハマゴウの花と実が季節の移り変わりを教えてくれています。アキニレの花は緑色の葉の横に緑のつぼみ?の先からピンクの小さな花が開こうとしていて、今まで全く気付かなかったのですが、荒牧さんに教えていただきました。鳥情報は山口さんから教えていただきました。
ミヤコドリ アキニレの花
集めたアオサは堆肥化するため、循生研が軽トラック2台で運ぶことになっていましたが、結局昨日のクリーン作戦で集めたアオサの方がきれいだったため、そちらを運んだそうです。今日集めたアオサと、明日24日に明るい社会づくり協議会が100名くらい回収作業をされる予定なので、まだたくさんのアオサが回収されることになります。それでもこの様子では、今年はまだまだアオサは押し寄せそうに思いました。
第9回「和白干潟のいきものやハマボウを見る会」(和白干潟保全のつどい主催)報告
今村 恵美子
日時:2018年7月22日(日)10時30分~12時30分(長潮、干潮12時19分・107cm)
場所:和白干潟 海の広場~牧の鼻
参加者:約40名 港湾空港局2、WF1,循生研1、九環協1、守る会11名
朝はうっすらと雲が出ていたので、今日はひどく暑くはならないのではと思っていましたら、開始時刻には暑くなって結局猛暑のなかでの観察会となりました。9時30分に関係者集合、テントを設置、ノボリや受付などの準備をし、受付開始。夏休みの自由研究に、と言う親子連れが多く、中高年の男性、女性の単独参加も何人か。
<棒杭上のミサゴ> <ミヤコドリ>
開会の10時半前にはハリエンジュの木陰に集まって、山之内さんの進行、山本さんのハマボウを見る会の歴史の説明、港湾空港局の注意、松本さんのあらかじめ捕獲しておいたカニ類の紹介を見て、出発。ポイントごとにその場所の貝やカニをつかまえて観察。いろいろな種類のカニを見ることができました。
<開会のあいさつ> <開会のあいさつ>
<干潟のカニの紹介> <コメツキガニ探索>
唐原川左岸のシバナやフクドの囲いのそばでは松本さんがハクセンシオマネキを獲って見せました。普通は望遠鏡などで眺めることが多く、なかなか捕まえるのは難しいカニですので、知っている人もよくよく観察していました。
唐原川河口の澪筋は、前日に山之内さんが運んで並べて置いたブロックを踏んで対岸に渡りました。水は浅かったので気持ち良かったようです。帰りには満ちて来てほとんど水没していました。
<唐原川澪筋越え> <カニの説明> <アシハラガニの群れ>
岩礁地帯でもポイントで説明があり、それぞれの地点に違う種類の生き物がいることを確認していました。
牧の鼻のハマボウの花は、盛りを過ぎていましたが、たくさん広がって咲いており、どこが親木だったかわからないくらいでした。
<牧の鼻のハマボウ群落> <ハマボウの花>
ハマボウの木の下には、山下さんが笑顔で待っておられました。猛暑の中、無理しないでと言っていたのですが、元気な89歳です。ほとんどの参加者が初めてなので、「ハマボウ」を花とは知らなかったというお母さんもいました。ハマボウの前でみんなで記念写真を撮影し、現地解散しました。直接唐原方面に帰る人がほとんどでした。
<まとめの話し> <ハマボウの前で集合写真>
今年の暑さは全国的に格別で、熱中症を心配しましたが、観察中には問題はありませんでしたので、ほっとしました。港湾空港局も守る会も、昨年は参加者の持参した飲み物が足らなくなり、こちらで用意していた飲料も不足した反省から、緊急用の飲料を昨年より多く用意し、携行していたので役に立ったようです。
それでも、開始前にすでに母子2組が脱落。3歳の女の子は行きたくないとぐずって早々に帰って行き、張り切って一番に自転車でやってきた奈多小3年生の女子は開会前には気分が悪そうで、お母さんと共にテント内で休んでもらい、落ち着いてから帰って行かれました。WFの布製のベンチを用意していたのが役に立ちました。直にブルーシートに寝てもらうよりよほど良かったようでした。
体を冷やす蓄冷剤の用意もしておけばよかったと反省です。カメラや大きな水筒を忘れて帰る人もいて、暑すぎて注意力が落ちているな、とつくづく思いました。私たちスタッフもこんな暑さでは、来年もできるのか、自分たち自身も確信を持てないと語り合った次第です。
前日、山之内さんと二人で道案内の表示を電信柱などにつけて回った時は夕立が止んでからでしたが、今日も夕方からは、天候が急変し、雷や激しい雨がありました。皆さん暑い中お疲れ様でした。
観察したいきもの:ハマガニ、アカテガニ、マメコブシガニ、クロベンケイガニ、アシハラガニ、ハクセンシオマネキ、コメツキガニ、ヤマトオサガニ、ケフサイソガニ、ウミニナ、ホソウミニナ、ヤドカリ、オキシジミ、マガキ、イトゴカイ、タマキビ、アラムシロ、アマガイ、アカクラゲ、ミズクラゲ(死骸)、エイ(死骸)
観察した鳥:ミサゴ、トビ、ダイサギ、カルガモ、ミヤコドリ、アオサギ、カワウ、ウグイス(声)
観察した植物:ハマボウ(花)、アオサ(海草)、ボウアオノリ(海草)、オゴノリ(海草)
第6回「唐原川お掃除し隊」(山・川・海の流域会議主催)報告
山之内 芳晴
日 時:2018年5月12日(土)10時~11時20分
場 所:唐の原川柳が坪橋~唐原川河口
参加者:25名(和白干潟を守る会10名、唐原団地町内会2名、清水建設4名、香住丘自治協議会・町内会9名)
6回目を迎えた「唐原川お掃除し隊」、今年は九州産業大学前付近を清掃するグループと唐原川河口を清掃するグループに分かれて行い、香住丘校区の方たちと守る会は、唐原川河口を担当しました。
<記念写真> <自転車>
さわやかな風吹く5月の晴天のもと、唐原市営住宅横の浜田橋側に集まり、記念写真を撮りました。「山・川・海の流域会議」副代表の中山さんと町内会から北村さんの挨拶の後、清掃作業に入りました。
今年は、香住丘町内会の方で新しく胴長を購入されたとのことで、私たちも胴長を借りて川に入りました。満潮が8時30分とのことで水が引いていなかったので、班分けをして上流の新開橋から清掃する班と唐原川河口から上流に向かって清掃する班に分かれて清掃に入りました。これまで5年間の活動の成果もあり、目に入るゴミは自転車1台とカサだけと少なく見えましたが、繁ったアシの中に入るとペットボトルや空き缶が沢山ありました。
<清掃のようす> <清掃のようす>
アシ原近くの川底は、泥状で長靴がめり込み足を抜くのが大変でした。しばらくすると、水も引いて来たので川底のゴミひろいに入りました。よく見ると、川底には食品の包装袋やレジ袋、錆びた空き缶などのほか、音響機器の操作パネルなど意外なものもありました。
<清掃のようす> <仕分け>
河口にはキアシシギが数羽、高い声を出しながら飛び交っていました。渡りの季節なんですね。浜田橋の下では、大きなモクズガニもいました。11時過ぎ、上流班の方達たちと合流、新開橋付近のアシの中には、ペットボトルや空き缶が大量にあったとのことでした。最後に唐原住宅横でゴミをバックに集合写真を撮った後解散しました。
<ゴミと記念写真>
回収したゴミ
上流班:燃えるゴミ16袋、燃えないゴミ6袋
下流班:燃えるゴミ7袋、燃えないゴミ6袋
粗大込み:自転車2台、じゅうたん1、プラスチック棒多数、釣り竿2、プラスチックパイプなど
第6回「唐原川お掃除し隊」(九産大学友会棟前班)(山・川・海の流域会議主催)報告
松田 元
日 時:2018年5月12日(土)10時~11時20分
場 所:唐原川 鋤寄席橋~仲の原橋
参加者:22名 九州産業大学野生動植物研究会4名、唐原川ラボラトリー1名、楽友会1名、立花山グリーンガイドの会1名、唐原川を考える会3名、九産大職員1名、九産大生6名、福岡女子大生1名、地域住民4名
今年は上流の九州産業大学前付近を清掃する予定でしたが、昨年実施した唐原川河口の町内からのリクエストも有り、九州産業大学付近と唐原川河口グループに分かれて実施致しました。
当初、他の行事と重なり、九産大学生の参加が少ないと予想していましたが、九産大関係者が12名とまずまずの参加で、多くのゴミを収集出来ました。若い九産大生に胴長を着て川に降りてもらい、我々は上からゴミを見つけては大声で呼び掛け、学生に拾ってもらいました。
この時期は草も伸びているため、ゴミを見つけにくいようでした。
当初、燃えるゴミ袋と、燃えないゴミ袋の2枚を持参してもらっていましたが、途中からすべてのゴミを袋に入れてもらい、上の道路わきで分別いたしました。地域の町内会長が軽トラで手際よくゴミを集めて廻ってくれたので、早く終了することが出来ました。11時過ぎ、ごみの仕分けまですべて終え、多くのゴミを前にして全員で集合写真を撮った後、解散致しました。
回収したゴミ
燃えるゴミ20袋、燃えないゴミ10袋
粗大ゴミ:丸太1本、鉄筋3本、傘2本
カノコソウ観察会報告(山・川・海の流域会議)
松田 元
日時:4月21日(土)10:00~12:30
集合:香椎下原公民館及び山の神貯水池下駐車場
参加:7名(守る会4名、グリ-ンガイド1名、楽友会1名、歴史の会1名
コース:白岳~松尾山
4月21日(土)は予想以上の好天に恵まれ、まさに五月晴れの一日となりました。
<白岳登山> <マムシグサ>
7人は新緑と木洩れ日の中、小鳥のさえずりを聞きながら、まずは白岳のカノコソウを目指して直登致しました。途中、グリーンガイドの古賀さんから案内していただき、この時期の草花のマムシグサやタチツボスミレ、アケビ、ヤマアイ、フジの花などを観察し、写真に写したりして登りました。
<カノコソウ> <カノコソウ>
展望岩では田辺さんが見つけたハート形の樹木の間から、和白干潟や人工島、志賀島が一望できました。
白岳頂上では、少し早いですが白やピンクのカノコソウを観察することが出来ました。古賀さんのお話しでは今年のカノコソウはあまり出来が良くなくて、来年か再来年には期待できるとの事でした。カノコソウと一緒にシャクがたくさん生えており白い花が咲いていました。
<カノコソウとシャク> <記念撮影>
その後、足を延ばして松尾山まで縦走しましたが、途中ウラシマソウを見た人もありまし。松尾山の頂上で昼食にしました。この日は天気も良く爽やかなので、他の登山者も多くありました。
<カノコソウ観察> <松尾山頂上>
下山中にネコノメソウを見ました。筍も収穫できました。
秋山谷を経由して無事に終了いたしました。お疲れ様でした。
2018日本湿地ネットワーク総会・JAWANシンポジウム報告
中野 悠紀子
日 時:2018年3月31日(土)13:00〜17:00
場 所:船橋市男女共同参画センター
参加者:約60名 和白干潟を守る会2名
先に総会がありました。(13:00~14:00 )参加者は12名。議長に内野さんを選出し議事の2017年度活動報告、2017年度決算報告、2018年度活動方針、2018年度予算、2018年度役員について了承されました。また財界や行政団体などからの潤沢な助成金で活動するラムネットと行政や企業から全く自由な立場で発言し活動するJAWANの違いも発言されました。山本廣子さんは引き続き運営委員を務めます。
引き続き、JAWANシンポジウム「日本の湿地を守ろう2018」がありました。(14:00~17:00)
まず高田雅之さんの「湿地の恵みを考える」の講演から始まりました。湿地とは人と自然が出会う場所である。自然の生き物が湿地の恵みを受けているように、人にも恵みを与えている。単に湿地に親しむに留まらず、知識を得る、体験する、教育の場にするなど、湿地の恵みをより実感し生物の息吹を感じてもらう取り組みや、もう一歩先を見て湿地からの本当の恵みとは何かを考えることが重要である。現在ある湿地を保全し、そこから価値を得るのが最も社会経済的に望ましい。
<シンポジウムの様子1> <シンポジウムの様子2>
山本茂雄さんは「日本に出回るアサリと潮干狩りをめぐる実情」と題して話されました。東京湾では国土交通省の調査によれば年間400万人が釣りや潮干狩りを楽しんでいるそうであるが、日本のアサリは絶滅に近い状態であるので外国産をまいているし、「活貝流通」の形態から、種の入れ替え、感染症の危険がある。この様な事を公にして対策を考えたい。
<シンポジウムの様子3>
続いて「報告」があり、熊谷佳二さん「仙台市・蒲生干潟と防潮堤」、岡藤さや香・中村美月さん「都市の水辺をフィールドとした学習活動」、若槻武行さん「辺野古新基地建設は進んでいない……」、中山敏則さん「三番瀬の過去・現在・未来」、田久保晴孝さん「三番瀬はなぜラムサール条約登録湿地をめざすのか」、
最後に「各地の報告」として御簾納照雄さん「盤洲干潟の現状と課題」、「笹木智恵子さん「中池見湿地における北陸新幹線の現況」、和白干潟を守る会も「大切な和白干潟の自然を、未来の子どもたちに残そう!」と題して、活動の歩みと干潟の現状と問題点を私が発表しました。
日本自然保護大賞授賞式・記念シンポジウム報告
田中 浩朗
日 時:2018年3月31日(土) 10:55~15:30
場 所:YMCAアジア青少年センター 9階 国際ホール (東京・水道橋)
参加者:約100名。守る会4名
和白干潟を守る会は,平成29年度の日本自然保護大賞を受賞しました。この賞は,日本自然保護協会が2014年に創設した賞です。今年度は保護実践部門、教育普及部門、子ども、学生部門の3部門各1件と、沼田眞賞1件、選考委員特別賞2件の合計6団体・個人が選ばれ、守る会は保護実践部門で受賞しました。
<授賞式1> <授賞式2>
和白干潟で30年にわたり自然観察会・クリーン作戦・鳥類等の調査・広報普及活動を行ってきた実績が評価されたようです。授賞式と記念シンポジウムには、守る会の山本代表と関東在住会員3名が参加しました。
<授賞式3> <授賞式全員記念撮影>
午前中の授賞式では,受賞者が壇上で選考委員より賞状と楯を授与されました。守る会は,日本自然保護協会理事長で選考委員長でもある亀山章氏から山本代表と田中がそれぞれ賞状と楯を受け取りました。また、受賞者毎に選考委員6名を含めた記念撮影も行われました。ちなみに、選考委員のイルカさん(シンガーソングライター)も出席していました。
<シンポジウム1> <シンポジウム2>
<シンポジウム3> <審査員・イルカさん>
午後の記念シンポジウムで、各受賞団体・個人が約15分ずつ、活動の紹介を行いました。守る会は、山本代表がパワーポイントのスライドを使い、活動中の写真を見せつつ、守る会の様々な活動について説明しました。講演の後の質疑応答では、和白干潟はなぜラムサール条約登録湿地にならないのか、また何か協力できることはないか、といった質問がなされました。山本代表は、福岡市議会へ請願書を出したが、一部会派の賛同が得られず継続審査となっている、署名活動などで協力できると回答しました。
会場では、守る会のパンフレットや会報の配布、きりえ絵はがきの販売も行われました。また、シンポジウムの後には、パーティーも行われました。
シンポジウムでは、他の受賞団体の活動を知る機会を得ましたが、特に印象に残っているのは、教育普及部門で受賞した「井の頭恩賜公園100年実行委員会」と子ども・学生部門で受賞した「自然探険コロボックルくらぶ」の活動です。前者は、井の頭公園を管理する行政(東京都)と市民ボランティアが非常に良い形で協力して自然再生を実現した事例です。後者は,埼玉県川口市綾瀬川の土手の遊歩道を舗装する計画を知った子どもたちが、土の道を残して欲しいと行政(川口市)に働きかけ、行政もその意見を取り入れて土の道を残したという事例です。両者に共通しているのは、行政と市民の関係がうまくいっていることと、市民、特に子どもの組織化がうまくいっていることです。いろいろな条件が異なりますので、守る会の活動にそのまま生かすというのは難しいかもしれませんが、そこに希望を見出すことはできるのではないかと感じました。
和白干潟の講演「みんなで守ろう!身近な自然を」 報告
河上 律代
日 時:2018年3月6日(火)14:10~15:20
場 所:香椎公民館
講 師:山本 廣子
参加者:61名 守る会4名
お天気も良く町内の皆さんも多く出席して、山本さんの第2回目のお話も大変好評でした。
挨拶から「和白干潟の紹介」と「立花山・唐の原川・和白干潟の保全活動」を解りやすく手品で面白く紹介。
< マジックで和白干潟を紹介> < マジックで和白干潟を紹介>
次は干潟の植物や鳥、貝、カニなどを写真のスライドを使って解説しました。実は公民館のパソコンではパワーポイントのファイルが立ち上がらず、写真だけは見ることができました。スライドを見せながら、和白干潟の自然についてや、保全の経緯、和白干潟を守る会の活動などを話しました。今年で30年になることなどを話すと、皆さんに褒めてもらいました。
<守る会の活動紹介> <絵本読み聞かせ>
最後に山本さんの絵本「ひがた だいすき」の読み聞かせがありました。やはり著者自身のお話はみんなに大変喜ばれました。香椎保育所の先生5名も参加されていました。香椎保育所は香椎公民館の向いにあります。帰りに皆で寄ってお礼を述べました。香椎の身近な自然、和白干潟の大切さを伝えることができて、良かったと思います。
第5回 エクセレントNPO大賞表彰式 参加報告
山本 廣子
日 時:2018年1月18日(木)13:00~15:00(交流会:15:00~16:00)
会 場:毎日新聞社「毎日ホール」(東京都千代田区一ツ橋1-1-1)
主 催:エクセレントNPOを目指そう市民会議 共催:毎日新聞 協賛、後援、協力など多数
参 加:エクセレントNPO大賞ノミネート団体(14団体メンバー)と主催者や共催者、協賛、後援、協力団体、審査員など約80名 和白干潟を守る会3名
13時より、主催者挨拶、共催者挨拶、協賛、後援者などの挨拶があり、審査の説明後、ノミネ-ト団体の紹介と表彰式がありました。全国から156団体の応募があり、その内14団体がノミネート団体として選ばれたそうです。
<受賞式> <祈念撮影>
まず「市民賞」では市民の参加と市民としての成長を実現しているかなどの視点から5団体が選ばれ、それぞれの団体がパワーポイントで紹介されました。1団体ごとに表彰状をいただきました。和白干潟を守る会は「市民賞」にノミネートされていましたので、私が前で紹介と表彰を受けました。さらにこの中から「アルテピアッツアびばい」が「市民賞」に選ばれました。
次に「課題解決力賞」は課題を認識し、その認識を進化させ、それに伴う活動や事業も進化させているか、そして実際に成果を上げているかなどの視点から4団体がノミネートされて、紹介と表彰がされました。その中から「Learning for All」が「課題解決力賞」に選ばれました。最後に「組織力賞」では、組織を持続・発展させていくための取り組みを行っているかなどの視点から5団体がノミネートされ、紹介と表彰がありました。その中から「ホームホスピス宮崎」が「組織力賞」に選ばれました。
さらにこの3団体の中から「大賞」が選ばれます。「大賞」は「Learning for All」が選ばれました。「Learning for All」は「「教育格差を終わらせる。」をミッションに、学習支援事業と「子どもの家」事業を展開しています。学習支援事業では、大学生をボランティア教師として採用・研修し、教育の機会に恵まれない子供たちに対して学習支援を実施。過去6年間でのべ2000名の大学生ボランティアがのべ5000名の子どもに支援した。
「子供の家」事業では、日本財団が開始した、家でも学校でもない「第3の居場所」の拠点運営を実施。今後全国に100拠点展開される本事業の第1号拠点の立ち上げと運営を任される。学習面およびその他あらゆる面から子供たちを包括的に支援している。」という紹介文があります。全体的に若いノミネート団体が多く、特にに子どもや外国(アフリカや東南アジア)の子どもや貧困者の支援団体が目立ちました。
私は様々なNPOやボランティア団体が日本にも多く出来ていることを感じましたが、それでも日本という国はいい方向には向かっていないと感じています。またこのノミネート14団体の中で環境関係団体は「美ら海振興会」と「和白干潟を守る会」の2団体のみでした。子ども関係や福祉の団体が多くを占めているようでした。「美ら海振興会」は沖縄の海洋環境の保護活動をしている団体でした。
白干潟を守る会はこのような多くの団体の中で大賞の「市民賞」にノミネートされて、すばらしいことだと思いますが、受賞するのはなかなか難しいですね。授賞式後に1時間ほど交流会があり、この場で参加者を前にノミネート団体がそれぞれ会の紹介をしました。和白干潟を守る会が1番に話して、3名で参加者に和白干潟通信と守る会案内リーフレットを配布しました。参加いただいた中野さん、山本幸正さん、お疲れ様でした。
山・川・海の流域会議 新春講演会 「活動としての自然保護」
松田 元
日時:2018年1月13日(土)10:00~11:30
場所:なみきスクエア (2階 視聴覚室)
講師:磯野文雄氏 (立花山グリーンガイドの会)
参加:20名 立花山グリーンガイドの会 8名、和白干潟を守る会 8名
ラボラトリー 2名、楽友会 1名、学び合う会 1名
恒例の「新春講演会」も今年で第六回を迎えました。今回は立花山グリーンガイドの会の磯野文雄氏に講演をお願い致しました。磯野さんは日本山岳会北九州支部の副部長としてまた、森林保全巡視員としても九州の山の保護活動に邁進しておられます。
今回は、山を中心に自然保護について基礎から詳しく、分かり易くご講義頂きました。また、日頃の活動を通じての体験談や問題点の提起などをご紹介頂きました。
<プログラム> <講演のようす>
先ず、保護と保全の使い分け、自然保護の定義や仕組み法律・条約、「種」しゅとは何かなど詳しくお話し頂きました。また、立花山グリーンガイドの会の活動状況や、山のトイレや清掃登山などの興味深いお話を聞かせて頂きました。最後に山・川・海の流域会議の活動意義にも触れられました。メンバーらがこれまでに経験してきたことを活かしながら自然を守り互いに学び合い、生物や環境を全体としてとらえ、生態系全体を保全することの大切さを改めて強く感じました。
<講演のようす> <講演のようす>
質疑応答の中では、立花山や三日月山の自然保護と眺望景観の関係での質問や意見が多くありました。これは今後もそれぞれのご意見を参考に、相互の理解と協力で粘り強く解決すべきことだと思いました。また、トイレについての質問も多く、皆さん関心が有るようでした。
質問の他に要望として「昨年の立花山自然観察会で立花山グリーンガイドさんの説明を受けながらの立花山の登山イベントが良かったので続けて企画してほしい」との要望もありました。また立花山の歴史についても同様のご意見もあり、是非考えたいと思います。